宮代は村岡のハットトリックなどで快勝! 初の8強を懸け、総体で敗れた松女にリベンジを誓う

令和5年度高校女子サッカー選手権大会は8月28日に2回戦の第1日がSFAフットボールセンターほかで行われ、宮代はMF村岡弥琉穂(2年)の3得点などで5-0で叡明を下した。

宮代は10番のボランチ、塩原佳弥(3年)が左右の裏のスペースに展開して相手を押し込んだ。

その中で前半34分、こぼれ球をFW小澤海波(3年)が振り抜いて先制。2分後には村岡がエリア外から左足で豪快にゴールに沈めた。「自分の強みは遠くからでもどんどんシュートを打っていけるところ」と話す9番は後半9分にもエリア左に侵入し、逆サイドネットを揺らした。

25分には「先生にもゴール前は頭で行けと言われていた」という小澤が村岡の左クロスをドンピシャのヘディングで突き刺すと、アディショナルタイムにはDF山﨑比菜(3年)の正確なコーナーキックから村岡が頭で決めてハットトリックを達成。5-0とし、16強進出を決めた。

今年の代の強みは運動量。センターを務める塩原とMF小尾美野里(1年)はいずれも学年で1、2の走力の持ち主。中学時代は陸上で中距離を走っていたという小澤も含め、3年生には走れる選手も多い。その上で今年はミーティングを多く重ねてきた代であり、その部分も持ち味だ。

初の8強進出を懸けた3回戦の相手は松山女子。学校総体では0-10で敗れた相手だが、萩原育未監督は「それを聞いた時は逆に嬉しくて。叡明に勝って、その後は松女だよとずっと言ってきて、ビデオもたくさん見せてきているので、ぎゃふんと言わせたいですね」と再戦を歓迎する。

主将の塩原は「ひとりひとりがベスト8に行きたい気持ちが強い。前回は結構相手に押し込まれたので、そういうのも結構多いと思いますが、とにかく前にボールを送って、それをトップに収めてもらって、たくさんシュートして、良い戦いをしたい。今回は絶対に勝ちたい」と松山女子戦に向け意気込み。初戦ハットトリックの村岡は「みんな本気で勝つ気でいる。慌てずに、チャンスはあると思うので、そこはちゃんと決めきりたいです」とチームを勝たせるゴールを誓った。

石黒登(取材・文)

試合結果

宮代 5-0 叡明
2(前半)0
3(後半)0