庄和は10番の2発皮切りに12発発進! 2回戦は昌平と、ディフェンスライン4人が意気込み

「令和5年度高校女子サッカー選手権大会」は8月25日に浦和学院高会場で1回戦の2試合が行われた。庄和と自由の森の一戦は、前半からゴールを量産した庄和が12-0で勝利した。

チームを勢いづけたのは10番の初っ端の2発だ。庄和は前半2分、攻撃のキーマンを務める左MF渡邉芽生(3年)主将が相手のこぼれ球を拾って先制点。さらに8分にはエリア深く侵入し「右側の上の方を狙った」と技ありのシュートで逆サイドネットに突き刺して追加点とした。

リーグ戦では県1部を戦う中でどうしても守る時間帯も多い。この日は逆に主導権を握って進める中で「とにかく今日は先に、早く1点が取れればということで、結構早いタイミングで先制点、2点目と取れたので、そこでリラックスできたのかなと思います」と藤後浩司監督は話す。

11分、22分にはFW井上菜々子(2年)が連続してゲット。23分には怪我明けのMF清水羚那(1年)がゴールを奪った。その後も清水と代わってピッチに入ったMF加藤千夏(2年)が2ゴール、MF由井心和(1年)、DF平野莉子(2年)が得点を重ね、9-0として折り返す。

後半はややスタミナ切れした部分もあり、前半ほどのゴールラッシュとはならなかったが、その中でも3分にセットプレーの流れからMF水谷希月葵(1年)がゴール。また、前半に2点を挙げていた井上は5分、40分にもゴールを挙げるなど、4発の活躍だった。井上は「もっと取れた」と反省しつつ、由井とのパス交換から抜け出し、利き足とは逆の左足を振り抜いて取った自身3ゴール目については「思いっきり打てて、結構良い感じにできたかなと思います」と喜んだ。

2回戦は新人大会、学校総体準優勝でドリブルを中心としたアタックに定評がある昌平が相手だ。今季リーグ戦では0-13で敗れている。粘り強く戦い、ゲームを作るうえでも平野、森彩萌(3年)、山口愛生(2年)、中島遥香(3年)のディフェンスライン4枚の活躍は欠かせない。

山口は「攻められることの方が多いと思うけど、攻める気持ちを持って、前にアップしたい」と話し、平野もそれに同調する。中島は「昌平はドリブルがすごいので泥臭くでもついていって、点数を決めさせないことを目標に、ディフェンスラインを崩さずに試合に向かいたい」とし、森は「体力は多分負けないので、昌平のドリブルに意地でもついていきたい」と意気込みを語った。

石黒登(取材・文)

試合結果

庄和 12-0 自由の森
9(前半)0
3(後半)0