さいたまシティジュニアカップ2017
7月22、23日と与野八王子グラウンドほか1会場でさいたまシティジュニアカップ2017が行われた。23日は与野八王子会場では上位リーグが開催され、決勝は大宮アルディージャJrとFC浦和が対戦。試合はPK戦にもつれ込む中、大宮アルディージャが勝利して大会初制覇を飾った。
昨年のプレ大会に続き開催された2017年度大会。今年も決勝を戦った2チームをはじめ、浦和レッズJr、昨年準優勝のエクセレントフィートFC、さらにハワイ州オアフ選抜(アメリカ)やメキシコのトルーカ市選抜など、国内外の強豪16チームが集まって盛大に行われた。
上位リーグに進出したのは大宮アルディージャ、FC浦和、エクセレントフィート、はくつるFC、浦和レッズ、朝霞市選抜、ネオスFC、オアフ選抜の8チーム(順不同)。A、B面の2コートを使って総当たり戦が行われ、6戦無敗のエクセレントフィートが1位、大宮アルディージャが2位、連覇がかかるFC浦和が3位、はくつるFCが4位でプレーオフに進んだ。
プレーオフ初戦は1位対3位、2位対4位が激突した。大宮アルディージャ対はくつるFCの一戦は徐々に大宮がペースを握ると、給水タイム明けの12分に右コーナーキックをヘディングで合わせて先制。それから3分後にも同じくセットプレーから頭で決めて2ー0で勝利した。またもう一戦はFC浦和がエクセレントフィートを1ー0で下し、ファイナル行きを決めた。
西日が傾き始めた中で行われた決勝戦は、開始からお互いに積極的にゴールを奪いにいく白熱の展開に。引水後には大宮がクロスから惜しい場面を作り出すと、直後にはFC浦和の強烈なミドルシュートがキーパーを強襲。こぼれ球に詰めるもシュートはゴール右に外れる。終盤は大宮がサイドから連続して攻撃を仕掛けるが、FC浦和守備陣が粘り強いディフェンスを見せてゴールを許さず。得点は生まれないまま5分間の延長戦に突入することとなった。
延長も5分の中で内容の濃いゲームが展開された。キックオフゴールを狙ったFC浦和のクロスバー直撃のシュートで幕を開けると、1分後には大宮がセットプレーからバッグヘッドを放つもわずかにゴール上に。3分にはFC浦和のミドルシュートが再びクロスバーを叩いた。しかし結局25分のゲーム内では決着がつかず。勝負の行方はPK戦に委ねられることとなり、FC浦和の1本目をセーブした大宮アルディージャJrが3本すべてを成功させて終止符を打った。
また同時刻に隣のBコートで行われたエクセレントフィートFC対はくつるFCの3位決定戦は3ー0でエクセレントフィートが勝利。この結果、1位大宮アルディージャJr、2位FC浦和、3位エクセレントフィートFC、4位はくつるFCという最終結果となった。
大会後には表彰式と個人賞の発表が行われ、優秀選手には各チームから1人ずつ計16名が選出。各ポジションでのベスト選手もコールされ、ベストFW賞にはエクセレントフィートFCの志田出帆、ベストMF賞には大宮アルディージャJrの種田陽、ベストDF賞はFC浦和の中村圭佑、ベストGK賞はハワイ州オアフ選抜のケリー・タカラがそれぞれ受賞した。
得点王は11点を記録したFCパーシモンの新堀翼。大会最優秀選手には準決勝1ゴール、守備でもプレーオフ2戦無失点に貢献した大宮アルディージャJrの市原吏音が選ばれた。
石黒登(取材・文)
最終結果
優勝:大宮アルディージャJr
準優勝:FC浦和
3位:エクセレントフィートFC
4位:はくつるFC
最優秀選手
市原吏音(大宮アルディージャJr)
得点王
11ゴール:新堀翼(FCパーシモン)
ベストFW賞
志田出帆(エクセレントフィートFC)
ベストMF賞
種田陽(大宮アルディージャJr)
ベストDF賞
中村圭佑(FC浦和)
ベストGK賞
ケリー・タカラ(ハワイ州オアフ選抜)
優秀選手
エザン・センター(ハワイ州オアフ選抜)
フェルナンド・バルデス(トルーカ市選抜)
潘敏行(上海競達FC)
伊佐颯太(うるま市選抜)
水野心貴(浦和レッズJr)
濱田昴輝(大宮アルディージャJr)
村山優生(アーセナルSS市川)
久松陸人(FCパーシモン)
大塚潤(ウェルネスフットボールアカデミー)
永山泰希(朝霞市選抜)
柳生真利(FC浦和)
竹内翔馬(ネオスFC)
依田功太(はくつるFC)
斯波佑太(さいたまシティノースFC)
桜田颯太(さいたま市北部選抜)
渋谷龍希(エクセレントフィートFC)