第14回埼玉県第4種サッカーリーグ選手権大会 決勝 レジスタFC[A] vs 上尾朝日FC

第14回埼玉県第4種サッカーリーグ選手権大会・決勝(13日@埼スタ2G)。レジスタFC[A]と上尾朝日FCスポーツ少年団の一戦はレジスタが勝利し、5年ぶり4度目の優勝を飾った。

レジスタは序盤から相手の背後のスペースを狙ってサイドから攻撃を展開。すると前半6分、小山凱成のアーリークロスを田中暖大が滞空時間の長いヘディングでネットを揺らし先制した。

その後もレジスタはサイドの高い位置に起点を作りながら押し込んでゲームを進める。また、準決勝でも得点に繋がった田中の正確なプレースキックから小山らがヘディングを狙っていった。

一方、上尾朝日は準決勝ハットトリックの久良木慶斗が中盤に落ちてボールを引き出しそこから打開を試みるが、前半17分の倉谷甚の決定機はレジスタ田中が懸命に戻ってブロック。終了間際にも久良木が抜け出したが、キーパーのセーブに遭い、ゴールを割ることはできなかった。

そのまま1-0で勝利したレジスタが2015年以来5年ぶり4度目となる大会制覇を達成した。

「レジスタのために」。“全日”敗戦切り替え掴み取った5年ぶり4度目の4種リーグV

レジスタは直前の「全日本U-12サッカー選手権大会・埼玉県大会」で準決勝で敗退。そのショックも少なからずあった中で、選手たちはすぐに切り替えて翌日からの今大会に臨んでいた。

キャプテンを務めるGK荒川喜道は「最後の公式戦ということでコーチたちも自分たちも含め全員でレジスタのために、新しく入ってくる選手たちのために、こういう場で優勝して卒業していこうということを話して、全員でその目標に向かって頑張ってきました」と力を込める。

迎えた今大会は1回戦こそやや悪い空気もあったというものの、試合を重ねるごとにチーム状況も好転していった。準決勝では大宮アルディージャU12に対し前半に先制を許したものの、後半に追いつき、PK戦の末に新人戦、全日予選と鬼門となってきたベスト4を突破。決勝でもこの代の持ち味のひとつである「しぶとさ」を見せて今年最後の公式戦タイトルを掲げた。

渡辺泰明監督は「楽な試合ではなかったんですけど、最後こういう難しいゲームをものにできて、頑張ればこういう想いができるというのを経験できたので次の舞台でも続けていってほしい。自信を持って諦めずにやっていってもらいたい」と選手の次のステージでの活躍を期待した。

石黒登(取材・文)

試合結果

レジスタFC[A] 1-0 上尾朝日FCスポーツ少年団
1(前半)0
0(後半)0