平成30年度 埼玉県高校サッカー新人大会1回戦 浦和南 vs 花咲徳栄

平成30年度県民総合体育大会 兼 高校サッカー新人大会は9日に開幕。今年の選手権校・浦和南高校は花咲徳栄高校(東部支部2位)に1ー0で勝利し、新チームでの公式戦初戦を飾った。

「相手は7試合戦っている。冷静にというより、まずは勢いで陣取り合戦じゃないですけど、はっきりやることを意識した」(DF熊谷颯大主将)という浦和南はFW佐藤智隆をターゲットに縦に速い攻撃で攻め込むと、セットプレーから決定機を迎える。前半3分にはDF庄司千暁のフリーキックのこぼれ球にDF大石季侑が詰めるもポスト、10分にはDF中村彰希のコーナーキックから佐藤、大石が連続して詰めるが、花咲徳栄GK高野悠に防がれてゴールとはならない。

それでも浦和南は前半20分、中盤でMF中道麗心がドリブルで仕掛けると、FW外村祐介、再び中道と繋いでエリアに侵入、ラストパスに佐藤が右足で丁寧に流し込んでゲームを動かした。

1点を追う花咲徳栄は直後にFW三橋由詩のロングシュートがクロスバーを直撃。浦和南は前半終了間際に右サイドの大石のクロスにファーでMF中田幸乃がヘディングで合わせたが、これは惜しくも枠を外れた。後半はスコアが動くことはなかったが、コーナーキック11本を獲得するなど、終始押し込んだ浦和南が1ー0で勝利し、正智深谷高校との準々決勝に駒を進めた。

昨年は9年ぶりのインターハイ出場、17年ぶりに選手権の舞台に立った浦和南の今年のテーマは『自問自答』。「自分に問いかけて何が足りないのか、このままでいいのか、それぞれが意識を持って、ミーティングも頻繁にやっている。練習メニューも自分たちで課題を見つけて、それに対してどういう練習が必要か逆算してメニューを組んでそこに野崎先生がアドバイスをくれる形でやっています」と熊谷。ピッチ内外での自主自立を図り、レベルアップを目指す。

その上で「去年より弱いっていうのは絶対に言われたくない。ひとつひとつ取れるところを取って、先輩たちを越えられるように、選手権で最終的にリベンジできるようにしたいです」と昨年越え、そして先輩たちが果たすことができなかった選手権での勝利に意欲を燃やした。

選手権では「個」の差を痛感 佐藤「ひとりで打開できるようになりたい」

決勝ゴールを奪った佐藤だが、「自分的にはワントップとして点が取りたい。今年はゴールの意識を高めていこうと思っているので、1点しか取れなかったのは残念です」と悔やんだ。

選手権では改めて個の差を痛感した。「やっぱり東福岡と戦って個の力が全然違った。チームの総合力も大事なんですけど、結局最後のところは個なのでそこを高めていきたいです」。

全国大会でリベンジするために。「ポストだけだと去年から進化できない。成長するためにはやっぱり点を取っていかないといけない」。もともとポストワークには定評があったが、今年は練習中から得点への意識を高め、ゲーム形式ではまず第一にシュートを選択。「自分ひとりで打開できるようになりたいです」というストライカーは、だからこそ1点では物足りない。

チーム意識の高いポストワーカーから個でも打開できるフィニッシャーへ。今年はインターハイの出場枠も1枠となる中で浦和南2年連続の全国に向けては佐藤の進化が必要不可欠だ。

石黒登(取材・文)

試合結果

浦和南 1-0 花咲徳栄

1(前半)0
0(後半)0

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