川口で歴史あるリーグ戦「つくしリーグ2016」

19日(日)、川口市の安行東小学校にて、近隣スポーツ少年団によるリーグ戦「つくしリーグ2016 第12節」が開催された。

前身は川口工業高校元教諭の広羽良一先生の名を冠して行われていた「広羽リーグ」。昨年からは“つくしのようにのびのびと育って欲しい”という思いから「つくしリーグ」に名前を変えたが、旧・広羽リーグ時代からもう30年近くも開催されている歴史あるリーグ戦だ。

メインとなるのは次代を担う4年生。川口、戸田、大宮を中心に、現在『15』の少年団(1チームは休部中)が加盟しており、昨年の全日本少年サッカー大会に出場した戸塚FCや、埼玉北部最大の規模を誇る大宮宮原サッカースポーツ少年団といったチームも名も連ねる。

リーグ戦は1年間の総当たり戦。開催期間中は1チーム1日3試合15分ハーフの試合が組まれ、公式戦が終わっているチームもフレンドリーマッチという形で実戦を積んでいる。また、会場は小学校のグラウンドで開催されており、参加チームがそれぞれ持ち回りでグラウンドを手配する形をとっているとのことだ。

リーグ理念は偏に「子供たちにのびのびとプレーしてほしい」ということ。総当たり戦を通じて順位は決するが、「あくまで教育リーグという形でやっている。子供らがのびのびやって、コーチも勉強できる場になれば」とリーグを仕切る安部満弘・安行東サッカー少年団団長。

5年ほど前から参加しているという大宮宮原の杉本司コーチは「(リーグ戦を通じて)普段会うことのないようなチームと、1年を通して戦える環境があるので子供たちも成長している」とその意義を語る。

今春開幕の来季はさらに2チームが増える予定。近年減少傾向にあるという少年団だが、このようなリーグ戦がこの先も続いていくことは、埼玉サッカーにとっても重要なことと言えそうだ。

石黒登(取材・文)