[新人戦]西武台、3戦連続の大量点で決勝へ!一方で終盤の失点を反省、杉山副将「決勝は隙を見せずに勝ちたい」

令和6年度埼玉県高校サッカー新人大会の準決勝が15日に行われ、西武台はFW太田和希(2年)の2得点などで4-1と浦和南を下した。16日の決勝は昨年も相まみえた武南と激突する。

3試合連続の大量点で決勝進出――。西武台は初戦の狭山ヶ丘戦を10-0、準々決勝の埼玉平成戦を6-0で勝利。この日も前半19分、右WGの滝澤智貴(2年)がカットインからスルーパス。これに走り込んだFW太田和貴(2年)が3試合連続のゴールに結びつけて先制した。

一方で前半の決定的なシーンはこの1本に。浦和南のプレスや粘り強い守備に対し、アタッキングエリアに入った際のパスがズレたり、逃げの選択肢が出たりと思うように進められなかった。

後半はサイドバックの位置を微修正。また、14分からはFW青木彬朗、10番MF杉村洸汰(ともに2年)を投入。馬力のある青木がトップに入り、太田が慣れ親しんだ右サイドにスライドする。すると21分、青木が身体の強さを見せてボールを収め、右サイドに展開。太田の右クロスに準々決勝でハットトリックを決めた杉山が後ろから走り込んで欲しかった追加点を奪った。

さらに西武台は26分、太田が「あれはもう自分が得意な形なので。いつも練習していて、決めるだけって感じでした」とドライブから右足でファーに決め、チームトップの5得点目とした。

なんとかまずは1点を返したい浦和南は、DF稲垣嶺(2年)のムチのように身体をしならせる飛距離のある遠投からゴールに迫ろうと試みる。その中で30分、稲垣の右サイドからのロングスローから途中出場のMF八木航汰(2年)が2試合連続となるゴールを決めて1点を返した。

それでも西武台は35分、途中出場のDF飯塚琥大(2年)が左サイドを抉り、青木が決めてダメ押しとなる4点目。交代選手の質の高さも見せた西武台が2年連続の決勝進出を果たした。

後半は相手の運動量が落ちた中で押し込んだが、前半の中でその形が作れなかったことを関根雄太監督は反省。また、警戒していた中でやられてしまった終盤のセットプレーの失点を悔いる。

「プリンスとかを考えたときに、こういうゲームのところから失点0にこだわる、シュートを出させないっていうところをもっともっとやっていかないといけない」。昨年は選手権予選・準決勝で浦和学院にコーナーキックから決勝点を奪われて敗退。プリンスリーグで勝ち点を積み上げるために、インターハイ、選手権で全国を本気で狙うためにはぶらしてはいけないところだ。

副将の杉山は「去年新人戦は優勝(武南と両校V)したので、まずはそこを自分たちが達成しないと去年は超えられない」「(今日は)途中出場のところでセットプレーの確認、マークの確認がちょっとうまくいっていなかったので、次の決勝はそういう隙も見せないで勝ちたい」と語った。

石黒登(取材・文)

試合結果

浦和南 1-4 西武台
0(前半)1
1(後半)3