埼玉県第4種サッカーリーグ選手権大会 決勝 浦和レッズJr vs 大宮アルディージャJr

埼玉県第4種サッカーリーグ選手権大会・決勝が16日に行われ、浦和レッドダイヤモンズジュニアと大宮アルディージャジュニアが激突した。試合は10番の種田陽が2得点を決めた大宮アルディージャJrが2ー1で勝利、全日本少年サッカー大会予選に続くタイトルをつかんだ。

今年のファイナルはJ下部でのさいたまダービーとなった。昨年創設4年目で初めて決勝にコマを進めた浦和レッズJrは2年連続の優勝決定戦。その浦和に昨年2回戦で苦杯を舐めさせられた大宮アルディージャJrは先月の“全少”を制し、4種リーグとの2冠を目指してこの一戦に臨んだ。

序盤から一進一退の展開となる中で先にスコアを動かしたのは大宮アルディージャJrだった。前半10分、2番の面田凌が右サイドを持ち上がると、「チームは立ち上がりが悪い。チャンスがあればどんどん狙っていきたいと思っていた」と種田。ペナルティーエリア前で面田の横パスを引き出すと、トラップでひとり外して身体を捻りながら左足でネットに突き刺した。

しかしリードは長くは続かない。前半13分、大宮陣内でハイボールのクリアが後ろに流れると、この好機を浦和レッズJrの10番・山野悠が見逃さずに右足で落ち着いて沈めてすぐさま同点とする。ダービーらしく気持ちのこもった一戦は1ー1のタイでハーフタイムを迎えた。

再び勝ち越しを狙う大宮は後半、14番の主将・真壁拓海に変えて11番の濱田昂希を投入。前半の3バックからディフェンスを一枚削って2ー1ー3ー1に変更し、左サイドの種田を「3」の中央、トップ下に配置して攻撃の形に出る。このシステム変更が開始早々に実を結んだ。

勝ち越し弾は後半3分。右サイドでボールを持った種田は「最初はアーリークロスを狙っていたが、何人かかわした時点でキーパーが(9番の石川)颯を見ていたみたいでニアに出てきていたのに気づいた」。そのまま右足を振り抜くとボールはキーパーの頭上を越えて枠内に吸い込まれた。「今年ベスト3に入る」と本人納得のビューティフルゴールで再度リードを奪う。

終盤は浦和が猛攻を仕掛ける中で「2トップに対してマンツーマンになって責任感は増したが、その分、ひとりひとりに集中してできた」という4番の市原吏音、面田を中心にしっかりと対応。後半19分には15番の松坂芽生のアーリークロスが4番・水野心貴に通って浦和が決定機を迎えるが、ここは大宮の守護神・下田太陽がファインセーブを見せてゴールは破らせず。

試合はこのままタイムアップ。2ー1で競り勝った大宮アルディージャJrが5年ぶり4回目となる大会制覇を果たして、今年4月から9ヶ月間に亘って行われた4種リーグは幕を閉じた。

現役時代はトップチームの一員としてレッズと死闘を繰り広げてきた森田浩史監督。「同じ市にある良いライバルとして、僕も選手の時から浦和レッズというところを意識してやってきたので、多少なりとも(ダービーに対する)意識はあった」。監督初年度となった昨年は4種選手権、そして全少と破れていたが、今年初めての公式戦の対戦でしっかりとリベンジした。

決勝2得点の種田は「このチームのエース」(森田監督)だ。利き足は右足だが、この日は左右両足で難易度の高いゴールを決めた。「ああいう状況でもゴールを狙えるというのも自分の武器」と種田。「大きな舞台になるほど結果を出す選手」と指揮官も頼りにしているという10番は全国の舞台でも「ゴールを狙って自分からどんどん仕掛けていきたい」と語った。

“全少”での最高成績はベスト4。今年埼玉2冠のオレンジが目指すのはもちろん日本一だ。

石黒登(取材・文)

試合結果

浦和レッドダイヤモンズJr 1-2 大宮アルディージャJr

1(前半)1
0(後半)1