浦和実業は計7選手がゴールし13発快勝! 唯一の3年生・柴は「辞めていった人たちの気持ちも背負って」大会に臨む
「令和5年度高校女子サッカー選手権大会」は8月25日に浦和学院高会場で1回戦の2試合が行われ、オープニングゲームは浦和実業と浦和学院が対戦し、浦和実業が13-0で勝利した。
浦和実業は怪我人もあり終始10人でのゲームとなったが、そのなかでも相手を押し込み続けた。前半4分、相手のパスをカットしたFW高橋華蓮(2年)が決めて幸先良く先制すると、11分、14分にはコーナーキックからDF石井千麻(1年)、DF又川未羽(1年)がゴールを重ねた。
また、FW矢部琴葉(2年)がクーリングブレイク明けから後半頭までにハットトリックを達成。22分に単騎で仕掛けてゴールを奪うと、42分、後半3分には抜け出しからネットを揺らした。矢部は「フォワードとしてはもっと点を取れた部分があった。2回戦はもっと攻めに関わること、ゴールを狙う意識をもっと高めたい」と反省したが、その中でも初戦3ゴールと結果を残した。
後半は配置を入れ替えながらよりゴールを狙う形へ。その中で前半のゴールに続き、2ゴールを重ねた又川、後半前戦にポジションを移したMF柳井優奈(2年)がハットトリックを記録。MF大野紗良(1年)、MF柴夏生(3年)主将にもゴールが生まれるなど快勝発進を切った。
この日はフィールド9選手中7選手がゴール。小西里佳監督は基本的なミスも多かったと反省しつつ、「いろいろな選手が点を取れるということに関しては良かったかなと思う」と話した。
チームの中核は唯一の3年生でキャプテンの柴だ。もともと3年生の代は8人ほどが在籍していた中で最後の選手権に残ったのは柴ひとり。その中で「辞めていった人たちの気持ちも背負って、その代わりに自分がサッカーをしようと思って今日は戦いました」と秘めた想いを口にする。
2回戦は女王・花咲徳栄が相手。柴は「攻められる時間の方が多いのは自分たちもわかっている。守備の方に力を入れて、もし攻められる場面があるんだったら全員で攻撃に挑もうと思います」とし、「辛い時でもとりあえず声を出し続けることを意識して戦います」と意気込みを語った。
石黒登(取材・文)
試合結果
浦和学院 0-13 浦和実業
0(前半)5
0(後半)8