山村学園は終盤の2得点で勝利 昨年は初めて1次予選を突破、2年連続の2次進出を目指す 

第102回全国高校サッカー選手権埼玉県大会一次予選の2回戦が23日に行われ、ブロックWでは山村学園と寄居城北が対戦。山村学園が終盤の2得点で勝利し、代表決定戦にコマを進めた。

1回戦シードの山村学園はこれが大会初戦。前半から相手コートで押し込んで試合を進め、FW吉永伊吹(3年)やセットプレーからCB末永凌雅(3年)がゴールに迫るが、これが選手権だということ、また初戦の緊張感や固さもあってか、なかなか決定機を沈めきることができない。

寄居城北は開始直後のピンチをGK角田航成(2年)が好守。その後も全員で勤勉にスライドしながらきっちりとスペースを埋めるなど、相手にボールを持たせながらも中はやらせなかった。

それでも山村学園は後半26分、MF柴田颯太(3年)の縦パスに10番右SH平岡大誠(3年)が抜け出し。キーパーも前に出たが、左足アウトにかけた技ありのシュートを決めて先制した。

「自分たちもピリついている状況で、点を決められて、チームに良い雰囲気を持ってこられたのかなと思います」という平岡のゴールで均衡を破ると、終了間際の45分には途中出場組も結果。FW髙澤柊冴(2年)の左フリーキックから「練習でもああいうイメージがあった」と話すMF阿波駿弥(3年)が前方のスペースに入り込み、ヘディングで決めて2-0とし、勝負を決めた。

終盤のゴールで勝利したが、小松義徳監督は「やっぱりどうしても選手権の最初っていうところで、ゴールまでが特に固い。もう少し冷静さがあったら、確実に1本決めていれば、もう少し流れはうちにあったかなと思ったんですけど、決めるところで決められない。そうするとやっぱりリズムがどんどん変わって、苦しい展開になったかなというふうには思います」と課題を語る。

また、「(先制点後は)少し落ち着きが出てきたかなっていうところはありますけど、でもやっぱり守備での貢献度、守備での強度というのはかなり今日の試合も低いかなというふうに感じたので、あと2日間で修正してやっていかないといけないと思います」と守備をテーマに挙げた。

今年のチームは「良い守備からの良い攻撃」という部分を徹底して植え付け。末永は「自分たちは攻守の切り替えを意識していて、取られたら近くにいる3人で囲って取り切る、というのを意識してやっている」と話す。ギアの上がった後半はそれをできる機会もあったが、前半は出足が遅れるなど、取り切れない部分もあっただけに、次はそれが最初からできるかが鍵を握りそうだ。

小松監督体制5年目の昨年は山村学園として初めて1次予選を突破し、2次トーナメントに進出。今年の3年は上の代でも試合に出ていた選手も多く、そういった経験値も持っている代だ。

今年は1月の支部予選で勝てば関東予選出場に大きく近づいた3回戦で川越にPK負け。また、インターハイの支部予選でもブロック決勝で東野にPKで敗れるなど、ここ一番での敗戦が続いているだけに今回は勝利して2年連続の県大会を決めたいところ。平岡は「(2つのPK負けが)悔しかったので、しっかりその1点の重みを大切にして、次の試合をやっていきたい」と意気込みを語る。その上で主将の末永は「去年は県大会の1回戦で負けてしまったので、チームの中では1回戦勝って、2回戦にしっかり進出するっていうのを目標に頑張っていきたい」と話した。

石黒登(取材・文)

試合結果

寄居城北 0-2 山村学園
0(前半)0
0(後半)2