女子選手権予選準々決勝。花咲徳栄は８－０で昌平を下し、２大会ぶりの４強進出を決めた。

花咲徳栄は前半２分、DF橋本琴音（１年）のパスに抜け出したMF正木佑奈（１年）が決めて先制。７分にMF森田琉佳（１年）が収め、MF滝沢美結（３年）がドリブルで相手を外し右足で決めると、16分にはフリーキックのこぼれ球を先制アシストの橋本が決めて３－０とした。

一方の昌平も徐々に落ち着きを取り戻し、MF桐原日和（１年）、MF風間星（１年）のボランチコンビがゲームをコントロール。前半24分には風間の浮きスルーパスにFW新垣杏奈（１年）が反応したが、花咲徳栄DF手嶋友那（２年）がスライディングでブロックし得点とはならない。

後半も花咲徳栄は６分、DF三尾心々美（３年）が決めてリードを拡大。昌平はMF田中美玖里（３年）、MF鈴木李香（１年）、DF伊藤万桜（１年）が立て続けに決定機を迎えたがこれを決めきれず。逆に花咲徳栄は後半29分に滝沢がこの日２点目を決めると、そこからMF工藤千愛（１年）、三尾、MF島田果林（２年）が続くなど、最終的には８－０とし準決勝進出を決めた。

初戦となった３回戦は立ち上がりに課題を残したが、「（そういう場面での厳しさは）少しアップ出来たかなと思います」と末貴光監督。後半もスタートに注意しながら、疲労が出る時間帯からは繋ぐことを意識させた中で「ちょっと前に急ぎすぎて、大味なサッカーになってしまったなというのはある」と試合を落ち着けきれなかったのは反省点だが、結果については「よくハードワークして、攻守の切り替えだとか、そういうところをやり続けた結果」と一定の評価を与えた。

次戦は学総に続く、決勝進出をかけ本庄第一との一番になるが、指揮官は「しっかりと堅守速攻というような形でうちらしく戦う」と言い、引き続き攻守の切り替えの部分をテーマに挙げた。

石黒登（取材・文）

試合結果

昌平　０－８　花咲徳栄
０（前半）３
０（後半）５