成徳深谷は「ブレず」に戦い、劇的弾で立教新座を撃破。2度目の関東大会へ 決勝はプライドをかけた深谷ダービー「絶対に負けられない」

関東高校サッカー大会埼玉県予選の準決勝が27日に行われ、成徳深谷と立教新座が激突。成徳深谷が試合終了間際に2-1と勝ち越しに成功し、2018年以来となる関東本大会出場を決めた。

「関東が始まって今日で4試合目。リーグ戦からやってきたことを、今日もぶらさず、自分たちのスタイルでやっていこうと」(為谷洋介監督)。34分、成徳深谷は今大会右足の精度の高さが光るDF藤村岳渡(3年)のフリーキックからDF増田蹴人(3年)が頭で決めて先制した。

さらに39分にはMF稲積俊音(3年)主将の展開からFW川上稜介(2年)のクロスにMF西村優悟(3年)が足を伸ばしたが、ここは立教新座の守護神・凌晴斗(3年)が好守を見せた。

後半も立ち上がりはフィジカルで勝る成徳深谷が押し込み、9分には稲積の左足のシュートが惜しくもゴール上に外れた。一方、立教新座も徐々に相手のプレスにも慣れ初め、ディフェンスラインから丁寧に繋ぎつつ、前線ではやはり10番のMF粟屋大智(3年)が違いを見せていた。

14分、エリア内で切り返し、逆足の右足で狙ったシュートは成徳深谷GK緑川徠雅(3年)が好捕。18分には成徳深谷に決定機。増田が果敢なカットインシュートがわずかに上に外れた。

立教新座は23分、FW中西栄斗(2年)のクロスをFW丹羽晴人(3年)が落とし、粟屋の反転からのシュートが惜しくも枠外に外れたが、相手のディフェンスを引き出しながら、再三チャンスを作り出す。すると26分、DF安井悠真(2年)がドリブルで持ち出し、右サイドに展開。中西のクロスを粟屋がダイビングヘッドで突き刺して2試合連続のゴールで同点に追いついた。

立教新座としては勢いづく、そして成徳深谷としては嫌な展開。為谷監督も「延長戦にいったら刺されていた」と話す。それでも成徳深谷は最終盤にセットプレーから再びネットを揺らした。

アディショナルタイムに入った40分、スローインの流れからDF山谷康太朗(2年)が中央に入れたクロスを増田がヘッドですらす。これは惜しくもクロスバーを叩いたが、こぼれ球を「延長には行きたくなかった。もう気持ちで押し込みました」と話す、DF横山大平(2年)がヘディングで詰めてゲット。これが決勝ゴールとなり、成徳深谷が2度目の関東大会出場を決めた。

「2018年はあれよ、あれよという感じで、やたらトーナメントに強いなという印象があって。それは2年前も一緒なんですけど、トーナメントに本当に強いなと。劣勢の時にブレないというか、崩れない選手が多かったなっていうのもあって。今年もそれにちょっと近い感じはあるかなと」。失点や劣勢もすべて「想定内」とし、ブレずに自分たちのサッカーをできるのは強みだ。

決勝は正智深谷との『深谷ダービー』に。過去、新人戦では正智深谷と本庄第一の『北部ダービー』があったが、深谷勢同士の決勝は初となる。4月から北部支部の副支部長になった為谷監督は「北部を盛り上げていくっていうことで、やっぱり諸先輩方から引き継いできたものを僕らがしっかり継承していかなきゃいけないなっていう想いはある。なかなかサッカーというと、南部とか西部なので、ちょっとでも北部が元気になればいいなとは思っています」と笑顔を見せた。

もちろん、互いのプライドもかけたダービー。「隣の学校ですし、本当に負けられない試合」と緑川が話せば、増田も「優勝というのがチームとして掲げてきた目標ですし、やっぱり深谷ダービーっていうのもある。絶対に負けられないので、明日しっかり準備して決勝を迎えたい」と意気込み。バチバチのバトルになること必須の『深谷ダービー』を制し、2度目の戴冠を目指す。

石黒登(取材・文)

試合結果

成徳深谷 2-1 立教新座
1(前半)0
1(後半)1