昌平高校Jリーグ加入者合同記者会見 全文レポート第1弾

9日、昌平高校にて来季よりJ1鹿島アントラーズに入団が内定した須藤直輝、小川優介、J2アルビレックス新潟に加入する小見洋太、J3福島ユナイテッドFC入りを決めた柴圭汰の合同入団記者会見が行われた。第1弾となる今回は記者会見の全文をお届けします。

鹿島アントラーズ強化部 椎本邦一氏「新たな黄金世代に」

改めまして、鹿島アントラーズのスカウトを担当しております椎本です。今回須藤くんと小川くんを獲得した経緯みたいなものを少し話をさせていただきます。うちのチームはこの3、4年でメンバーがほとんど変わりました。それはやはり若い選手の海外移籍、それと黄金世代と言われた小笠原満男の代がみんな引退していき、生え抜きの選手が少なくなったんですね。なので今年4人、そして来年大学生が併せて6人入ります。今年入った選手たちと来年須藤くん、小川くんたちで3年後、多分良いチームができると思います。そういう期待で獲得しました。

アルビレックス新潟強化部 寺川能人氏「もっとこの選手を見たいと思った」。和製ストライカーへの期待

こんにちは。アルビレックス新潟でスカウトを担当しています寺川です。小見くんの獲得の経緯といいますか、夏場に本当に久しぶりにプレーを見させていただいて、その時に単純に「この選手のプレーをもっと見たいな」という気持ちになりました。本当にプレーに惹きつけられたというか、攻撃に、守備に、スイッチの入った時の雰囲気というか、いまもその時のプレーが忘れられなくて。うちのチームはどうしてもブラジル人がFWは特に中心の選手が多かったんですけど、これからは小見くんを筆頭に日本人のFWに中心となっていってもらって、うちはJ2ですけど、本当にプレーで引き上げていってくれるんじゃないかなという想いで獲得して、来てくれることになりました。またアルビレックス新潟で多くのサポーターが小見くんのプレーを見たいと思ってくれるはずなので、活躍を期待して、頑張ってもらえれば嬉しく思います。

福島ユナイテッドFC ゼネラルマネージャー竹鼻快氏「ステップアップしていってほしい」

こんにちはユナイテッドの竹鼻です。我々(福島ユナイテッドFCと湘南ベルマーレ)はいまJリーグのクラブの中で唯一Jリーグ同士で2013年から提携してやっています。提携の中身はクラブ全体の事業だとか、営業もそうなんですけど、スカウトやそれからチーム編成のところについても一緒にやっているという形で、今回も牛島と我々の方で話をして、獲得という形になっています。僕らは残念ながらJ2ライセンスがないクラブなので、ひとつクラブとして人材育成、ステップアップというところをクラブのミッションとしています。なので、ぜひ柴くんにもうちで活躍をしてもらって、また上にステップアップをしていってもらえればなと思います。

湘南ベルマーレ 福島ユナイテッドFCチーフスカウト 牛島真諭氏「チームを勝たせられる選手」

こんにちは。湘南ベルマーレ、福島ユナイテッドでチーフスカウトをしています牛島と申します。柴くんの獲得の経緯を話しますと、昨年度、鎌田大夢くんが福島ユナイテッドに入団してもらった際、柴くんのプレーも何度も見させていただいて、最終的にチームが厳しい時にゴールに絡んだり、アシストするのは柴くんが非常に多かったなという印象があります。

藤島監督の方から非常に安定感がある選手だというふうにおっしゃられていましたが、その中でも安定感だけではなくて、小さいですが、非常に相手が嫌がるようなプレーをやっていて、最後は自分がチームを勝たせられる選手、勝たせてくれる選手になっているふうに見えたので、今回初めてなんですけど、だいたい福島だと練習参加をして獲得するんですけども、今回コロナの影響もあり、練習参加なしで僕の方から「柴くんを取りましょう」というのを話をさせていただいて、獲得に至りました。本当に身長自体は低いですけれども、ピッチの中では非常に大きく見える選手なので、一番に目につくんじゃないかなと思います。まだまだ福島ユナイテッド自体は先ほどGMの方からもお話がありました通りJ2のライセンスがないんですけども、着実に毎年ステップアップしている選手が多いので、柴くんにもそこを期待して獲得しました。

石黒登(取材・文)

前のページ

1 2 3