埼玉出身プレイヤーが活躍!埼玉サッカー通信的 高校サッカー選手権決勝プレビュー

全国4093校の頂点をかけた戦いもいよいよ最後。決勝はインターハイとのWタイトルを狙う流通経済大柏(千葉)と昨年準優勝の雪辱に燃える前橋育英(群馬)の対決となった。埼玉県出身プレーヤーも多い両校。ここでは埼玉サッカー通信的、決勝プレビューをお届けする。

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両校のNo.10は埼玉県出身! リベンジ誓う飯島は大会7ゴール

両軍のNo.10を背負うのはともに埼玉出身の選手だ。

インターハイとの2冠のかかる流通経済大柏の10番・菊地泰智は浦和レッズジュニアユースの出身。好敵手・市立船橋との千葉県予選決勝では先制点を決めて2ー1の勝利に貢献した。

迎えた今大会でも30m越えの超ロングシュートを含む2ゴールを決めた2回戦の大分西(大分)戦、準決勝の長崎総科大付(長崎)戦でも1ゴールを決めるなど、チームトップタイの3得点を奪取。インハイ無得点の鬱憤を晴らすべく、抜群のシュートセンスで前線を牽引する。

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またタイガー軍団のNo.10飯島陸(クマガヤSC)も埼玉県出身の選手だ。2年生10番として臨んだ昨年は決勝で青森山田に5ー0で敗戦。自身も途中交代と悔しい想いを味わった。

リベンジに燃える今年は初戦となった2回戦の初芝橋本(和歌山)戦でいきなり爆発。左右両足、頭と多彩なパターンで4ゴールを奪った。1試合4得点は2008年に流通経済大柏FW大前元紀(現大宮アルディージャ)が記録して以来。3回戦の富山第一(富山)ではPK突入かと思われた後半ロスタイムにこぼれ玉を右足で正確に沈めて劇的決勝弾でチームを救った。

準決勝の上田西(長野)戦では、こちらも埼玉出身で前線でコンビを組む榎本樹(東松山ペレーニアSC)のアシストからエリア内で冷静に切り返して1点目。後半40分過ぎには味方のポストプレーから裏に抜け出すと左足を一閃し、チームの6ー1勝利の大きな原動力となった。これで得点も「7」にまで伸ばし、大迫勇也(鹿児島城西/現ドイツ1部・ケルン)の持つ大会最多の10ゴールも見えてきた。決勝に向けては一言「去年の借りを返す」と意気込んだ。

加藤蓮が途中出場から3ゴール! 埼玉出身3人が得点王争い

今大会では途中出場から3得点、いまや流通経済大柏のジョーカー的存在となっているFW加藤蓮も、少年時代は越谷市に拠点を置くFCカーニョでスキルを磨いた埼玉出身プレーヤー。

大分西戦、3回戦の富山第一(富山)戦ではともに後半開始からの出場で1得点。先発した長崎総科大付との一戦ではゴールは生まれなかったものの、菊地のゴールをお膳立てした。

そして迎えた準決勝では攻めながらもなかなか得点が生まれない中で後半11分に投入されると、その8分後に左サイドからのクロスに右足で点で合わせた。大会屈指とも言えるビューティフルゴールはそのまま決勝点となり、チームを10年ぶりとなる選手権決勝に導いている。

「(決勝も)自分のゴールでチームを勝たせられるように、走って頑張りたい」と加藤蓮。

尚、現時点の得点ランキングは7得点でトップに立つ前橋育英・飯島を、3得点の流通経済大柏・菊地、加藤蓮が追う展開。全国の舞台で埼玉出身選手が得点王争いを繰り広げている。

年代別代表経験者も サブにも越境プレーヤーがたくさん!

両校の埼玉出身プレーヤーは上記の3人だけにとどまらない。

前橋育英ではCB角田涼太朗はレッズJrユース育ち。ともにU-18日本代表に名を連ねる松田陸との最終ラインは強固で県予選からの8試合で許したのは準決勝・上田西戦の1失点のみ。

またペレーニア出身の2年生FW榎本も注目したい。準決勝では3アシストを記録した186cmの長身FWはポストワークにも定評があるが、今夏のインターハイでは得点王に輝いた実力の持ち主でもある。裏への抜け出しを得意とする飯島との埼玉出身2トップは破壊力抜群だ。

流通経済大柏では年代別日本代表歴のある熊沢和希も埼玉生まれ。準々決勝では途中出場から1ゴールを決めた2年生MFは来年のエース候補とも目される。準決勝で初出場を果たしたGRANDE FC出身のFW近藤潤も決勝で出番があれば今度こそはという想いは強いはずだ。

決勝進出とはならずも… 存在感を放ったプレーヤーたち

矢板中央の2年生FW望月謙(埼玉ユナイテッドフェスタ)は今大会無得点に終わったものの、ベスト4に進んだチームの中で190cmの長身を武器に全国の舞台でも存在感を放った。

また1回戦の高知西(高知)戦で約25mの位置から直接フリーキック弾、3回戦の大阪桐蔭(大阪)戦ではその後のPK勝ちに繋がる同点弾など、印象的なゴールでチームを初の8強に導いたMF荒井慧伊大はFC KASUKABEの出身。準決勝の上田西戦では2点ビハインドの後半に今大会3得点目を決めたが、2ー3で敗れ埼玉スタジアムでのプレーは叶わなかった。

石黒登(取材・文)

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