花咲徳栄高等学校 女子サッカー部
ハナサキトクハル コウコウ
活動拠点 | 佐藤照子メモリアルスタジアムサッカー場 |
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練習日 | |
HPアドレス | http://www.hanasakitokuharu-h.info/hanasaki_news/club/soccer_f/ |
一昨年に続き、昨年も新人戦、インターハイ予選、選手権予選と2年連続で県内タイトルを独占。いま最も埼玉県内で勢いを持っている女子サッカー部が加須市にある花咲徳栄高校だ。
創部は2006年。今年で13年目になる末貴光監督のもと、なでしこジャパンがW杯に優勝した2010年の新人戦で初のタイトルを獲得。その後チームは松本真季コーチが指導に加わり、2015年のインターハイで2度目の優勝、勢いそのままに関東大会では準優勝を達成し、全国への道を切り開いた。選手権では2016年の初出場を機に3年連続で全国大会出場を果たしている。
2年連続の3冠王者として臨んだ昨年は自県開催となった秋の関東予選を過去最高の4位フィニッシュ。大きな期待を背負い全国に乗り込むと、1回戦で前年に敗れた鳴門渦潮(徳島)に逆転勝ち。2回戦で日本航空(山梨)を3ー0で下して初のベスト8を決めた。準々決勝でその後優勝する星槎国際湘南(神奈川)に1ー2で敗れたが、最後まで堂々とした戦いを見せた。
育成においては部活動と勉強の両輪を通じた「人間力」の向上は同校が掲げる大きなテーマだ。ピッチ内では基本技術の向上、ひとつひとつのプレーにこだわれる選手の育成を目指す。
「基本1タッチでどこに置くか。そこの1センチ、2センチをこだわれる選手じゃないとダメだし、シュートにしてもどこに決めたかまでこだわれるのが良い選手。相手があることなので、そういうところを意識してできるような選手を作りたいと思っています」と指揮官はいう。
卒業生も関東大学1部などに活躍の場を広げており、昨年のチームを牽引したMF大沼歩加(日本大学)は先日U-19日本女子代表に選出。県内高校発の育成の芽は徐々に息吹きつつある。
全国8強の代に続く今年もまずは2月の新人大会を制覇して1冠目をゲット。新年度も埼玉県高校女子サッカーは花咲徳栄を中心に回っていきそうだ。3年連続の3冠に加え、4年ぶりのインターハイ出場、そして冬の借りを返すべく全国の舞台でのさらなる躍進に期待したい。
石黒登(文)