レジスタが新人戦3連覇を達成! 先を見据えながら成長し、日本一となった先輩たちに続く

「第16回埼玉県第4種新人戦中央大会」決勝が2月11日に行われ、レジスタFCが2-0で新座片山FC少年団を下し、大会3連覇を達成した。なお、両チームは埼玉県代表として3月19、20日に開催される予定の「JA全農杯チビリンピック2022関東大会」(埼玉県)に出場する。

今年もレジスタがシーズン最初のタイトルを獲得。藤屋直博監督は「お互いチビリンの関東大会代表権が決まっていて気持ち的にも難しい中で、選手たちとも話をして決勝にモチベーションを持っていけて、自分たちらしくサッカーが出来て、それが結果に繋がった」と振り返った。

準決勝の江南南サッカー少年団戦(1-0○)は、関東懸けの“負けられない戦い”であり、雑になってしまったところもあったというが、決勝では「しっかりボールを大事に持つこと、相手のプレッシャーを怖がらないこと」を意識。風下の中でもボールを繋ぎながら相手を押し込むと前半18分、クロスボールから高橋蓮(5年)がGKとの1対1を冷静に左足で沈め、先制した。

後半もメンバーを入れ替えつつ前半同様にボールを保持して進め、14分には長谷川貴大(5年)のクロスが直接ネットイン。また、守っては後方からの声でチームを鼓舞し、最優秀選手にも選ばれた元島幹太(5年)を中心に相手の力強い攻撃にもしっかりと対応し、「0」で抑えた。

新座片山は前半、準決勝でも攻撃の核となっていた高野壮輔(5年)に当てながらアタックを仕掛け、セットプレーからゴールに迫るシーンもあったが、ネットを揺らすことは出来なかった。

レジスタは昨年度、ひとつ上の代のチームが埼玉3冠、そして6年ぶりとなる日本一を掴んだ。その中で「上が結果を残そうが、自分たちはこれから。何も背負うものはないし、この学年らしく、気楽に、いつも通りにやろう」(藤屋監督)と、新チームとして初の公式戦に臨んだという。

決勝でも5人が入れ替わったように、現在は競わせている状態。指揮官も「大きく人数を囲って、選手の伸び代の部分をうまく伸ばしていけたら」と語る。また、藤屋監督が常にこの学年に言っているのが「全員で助け合う」という言葉。「ひとりひとりがボールに関わって、取られたらしっかり全員でボールを奪いに行く。それでまたボールを持ったら全員でゴールを目指す。全員で攻撃、全員で守備じゃないですけど、常に全員がボールに関わることを意識させてやっていこうと思っています」。その中でレジスタが得意とする“個”の部分がグッと伸びてくれば面白い。

「新人戦に関してはこれで3連覇にはなるんですけど、ここから沈まないように。今年の6年生が全国で優勝を取ってくれて、埼玉県にも2枠持ってきてくれているので、やっぱり自分たちで取ってきたものは自分たちでせっかくだったらやっぱりいこうよという感じではやっている。1年後というところもちょっと見ながら、目の前の試合に勝つということも大事なんですけど、ただその選手の伸び代というところも考えながらやっていけたらなとは思います」(監督)

先を見据えながら成長し、日本一となった先輩たちに続く。元島主将は「6年生も関東大会で優勝しているので、しっかり続いて、全国も取れるように頑張りたい」と意気込みを語った。

石黒登(取材・文)

試合結果

レジスタFC 2-0 新座片山FC少年団
1(前半)0
1(後半)0