平成30年度 埼玉県高校サッカー新人大会3回戦 春日部東 vs 春日部

新人大会・東部支部予選3回戦。4月からS2リーグに上がる春日部高校は春日部東高校に4ー1で勝利。春日部は翌日の準々決勝で草加南を2ー1で下し、関東大会出場を確定させた。

「来年度はS2リーグで春日部東とも同じリーグを戦うことになる。ここで叩いておかないと絶対にダメだろと、とにかく気持ちで負けるなというところで、選手たちがそれを表現してくれたのが一番の勝因かなと思います」。柳田一貴監督は満足そうな表情で選手たちを讃えた。

序盤から気持ちの入ったプレーを見せた春日部は前半15分、右サイドに流れたFW的場大洋が2、3人を引きつけてクロス、逆サイドに流れてきたところを10番のMF保坂昂汰が押し込んで早々に先制した。その後も攻撃的な姿勢を打ち出しながら、守備でも相手の特徴のひとつであるサイドはやらせても中央はやらせず、前半はシュートを2本に封じて1ー0で折り返した。

後半も春日部が果敢に仕掛ける。直前のDF岩瀬裕亮のフリーキックはキーパーに弾かれたが、そこで得たコーナーキックから15分、混戦を最後は的場が右足ボレーで突き刺し追加点。

なんとか流れを取り戻したい春日部東は後半31分にフリーキックからDF西真那斗がヘディング弾で突き刺して1点を返したが、春日部はそのわずか2分後に相手ディフェンスからボールを奪った途中出場のFW諏訪尚樹が右足でゲット。体調不良から復帰したばかりでこの日は交代の切り札として切られた1年生FWは「初めて役に立った感じですごく嬉しかったです」。

後半アディショナルタイムにはサイドチェンジを受けた的場が、鋭い切り返しからマーカーを交わして右足で低く突き刺して駄目押しとなる4点目。最後までチームスタイルとして掲げているハードワークを崩さなかった春日部が4ー1で勝利し、“春日部ダービー”をものにした。

ライバルからの勝利は自信になる。流れを呼び込んだ先制ゴールの保坂は「自分たちでもやれるんだなというのがわかった。春高(かすこう)に入って一番楽しい試合でした」。主将のMF雨谷寛大は「いまの3年生より個の力は劣っていると思うんですけど、チーム力では自分たちの方が優っていると思う。個で勝てないならチーム一丸」と集団としての力に自信を見せた。

ひとまずの目標は一昨年の先輩たちが果たせなかった「S2残留」だが、昨季S2Aリーグ4位の春日部東を下したことで4月からの新シーズンは台風の目となる可能性も十分にありそうだ。

急きょトップ起用の的場が復活の2ゴール 指揮官も「ここで吹っ切れてくれたら」と期待

諏訪の体調不良により急きょトップを務めた的場だが、3点に絡む活躍で見事結果で応えた。

先制の場面では右サイドに流れてクロスから保坂のゴールをお膳立てすると、後半15分にはチームとしても、自身としても「珍しい点」というセットプレーからゴール。諏訪の投入ととともに本来のサイドにポジションを移した終了間際には、チームとしてこの日のポイントに挙げていたボールホルダーを追い越す動きから駄目押しとなる4点目を決めて勝利に貢献した。

身体能力も高く、昨年からメンバーにも入る中、新チーム以降は調子が上がらずゴールからは遠ざかっていたが、来季リーグをともにする春日部東との大一番で感覚を取り戻す2得点。

指揮官も「ここで吹っ切れてガンガンやってくれたら来年度県リーグでも戦えるかなっていう、ちょっと希望も出てきました」と期待を寄せるアタッカーは「今年はもっともっと点を取ったり、アシストしたり点に絡みたい。中心選手という自覚を持って、もっともっと声を出して頑張っていきたいと思います」と最高学年となる今年、ゴールでチームを引っ張っていく。

石黒登(取材・文)

試合結果

春日部東 1-4 春日部

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