平成28年度埼玉県高校サッカー新人大会南部支部予選 浦和西 vs 埼玉栄

各地で行われている新人大会の支部予選もいよいよ大詰め。強豪ぞろいの南部支部予選でも28日(土)準決勝2試合が行われ、堀崎公園会場では浦和西高校と埼玉栄高校が激突した。

先に主導権を握ったのは昨年末の東京ユースサッカーフェスティバルを制した埼玉栄。前半14分、10番・石橋彪が左サイドを持ち上がるとそのままシュート。一度はゴールキーパーに足で弾かれたが、こぼれ球に9番・春原尊が詰めて埼玉栄が先制に成功する。

さらに前半19分には再び春原がキーパーの頭上を抜く技ありシュートで追加点。前半この1年生アタッカーは絶好調で、サイドからのカットインから何度かチャンスを作り出していた。

対する浦和西は「足元ばかりになってしまったり、2トップの収まりが悪かったりして、サイドが機能していなかった」(市原雄心監督)「相手を裏返すという自分たちの戦術を徹底できていなかった」(田中隆太郎主将)という言葉通り、前半は苦戦を強いられる。

それでも「こうなることはわかっていた」と市原監督。後半はスタートから機能していなかった両サイドに替えて楮本颯、森喜紀とフレッシュな選手を投入し、攻撃の活性化をはかっていく。

するとこの交代がピタリとハマる。主役となったのは左サイドに入った楮本だ。後半2分、敵陣エリア内に攻め込むと相手のハンドを誘発。このPKを10番・高橋岬生が決めて反撃の口火を切ると、その後も楮本、1年生FWの森が代わる代わる左サイドから攻め立てていく。

そしてついに同点ゴールが生まれる。後半25分、エリア手前でボールを持つと楮本はゴールに向けて突進。自らフィニッシュまでもっていくつもりだったというドリブルは相手守備のファウルに阻まれたが、この日2本目のPKを獲得し、これを高橋が落ち着いて決めた。

結局、試合は80分、そして延長戦でも決着がつかずPK戦に突入。浦和西は相手2本目のキックを「自分を信じて飛んだ」というGK斉藤大伽がファインセーブ。その後、8人目までもつれ込むも最後は浦和西が粘り勝ち、逆転で南部支部の決勝戦に駒を進めた。

後半からの出場も2つのPK獲得で逆転勝利に大きく貢献した楮本。市原監督も「やっぱり速い。相手の右SBに対して分がいいだろうなというのはわかっていた」と、信頼を持って送り出した。

50mの記録は6秒前半とまではいかないというものの、「スタートには自信がある」と本人。憧れの選手はやはり一瞬の加速力を武器に海外でプレーする宮市亮選手だという。出場を決めた新人大会県大会での躍進は、この快速ジョーカーの出来が大きな鍵を握ってくるかもしれない。

尚、同日行われたもう一つの準決勝(与野八王子会場)では、浦和東高校が市立浦和高校を1ー0で下し決勝に進出。浦和西とともに新人大会県大会の南部支部代表校の座をつかんだ。

5位決定戦は、国際学院高校が川口東高校に7ー0で勝利、大宮東高校が浦和北高校に3ー2で競り勝った。

また、今大会は関東大会県予選支部代表決定戦も兼ねており、7枠のうちすでに5位までの6枠が決定。残り1枠は29(日)の決勝後に行われる7位決定戦(川口東vs浦和北)の勝者となる。

石黒登(取材・文)

試合結果

浦和西 2(8PK7)2 埼玉栄

0(前半)2
2(後半)0
0(延前)0
0(延後)0
8(PK)7

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