高校サッカー関東大会 埼玉県予選 正智深谷 vs 狭山ヶ丘

埼玉県予選準決勝もう一つの試合は昨年と同一カードとなった。関東大会行きをかけた第2試合は正智深谷高校と狭山ヶ丘高校が対戦。後半に途中出場のMF石橋未宇が2得点を挙げた正智深谷が2ー0で勝利し、昌平高校の待つ決勝に駒を進めた。

昨年に続き決勝進出を決めた正智深谷だが、組織的な守りを見せる狭山ヶ丘に対し前半戦はやや積極性に欠けるプレーが目立った。「長いボールに頼りすぎて正確性にかけていた」と小島監督。30分近くにはDF福井康太のクロスバー直撃の一本もあったが、前半はこれを含めてシュート2本に抑えられ、0ー0でハーフタイムを迎えることとなった。

それでも後半にかけて修正してきた昨年覇者。徐々に相手ゴールに迫る場面を増やしていくと、後半12分からトップに入った石橋が直後に大仕事をやってのける。

試合が動いたのは後半15分。DF孫大河からロングフィードが前線に入ると、「思い切って打てば入るなという自信があった」と石橋。そのまま左足を一閃し、チームに先制点をもたらした。今大会は主将のFW梶谷政仁を欠く中で「自分が先頭に立って攻撃陣を引っ張っていかないとと思っていた」というNo.15がその後も力強く前線をけん引した。

後半38分には試合を決定づける2得点目。これも孫からのロングボールが起点となると、FW木藤皇成とつないでボールは石橋へ。相手DFのつく難しい状況ではあったが、今度は右足を振り抜いてゴール。守備でも相手のロングボールに対し、孫を中心としたディフェンス陣が制空権を渡さずに、2ー0で正智深谷が関東大会行きを決めた。

今大会では梶谷に代わりゲームキャプテンを務めた福井。「梶谷に本戦でやらせてあげたかったので、なんとしても勝ちたかった」。その梶谷の怪我も癒えてきているということで、6月に埼玉で行われる関東大会はベストメンバーでの戦いが見られそうだ。

一方、敗れた狭山ヶ丘・西澤正仁監督は「今大会は相手のストロングをしっかり消すということを連動してやるなど、守備を特に意識してやってきた。今日の前半は正智深谷の能力の高い選手たちに対し、その部分はやりきれていたかなと。そこは褒めてあげたい」。

そのうえで課題は「ボールを取ってからの攻撃の部分」。昨年は3年生主体のチームだったこともあり、この部分に関してはまだ構築中だという。この日も「何回か狙った通りの形はあったが、ただそこも最後のラストパスのところだけが成立しなかった」と西澤監督。

チームには連動性や戦術理解度が高い選手が多いそう。「個のポテンシャルの高いチームにチームポテンシャルでどう勝つか」が今年のテーマだ。この日示したディフェンス面に、攻撃の構築という部分が加われば高校総体では面白い存在となりそうだ。

石黒登(取材・文)

試合結果

狭山ヶ丘 0-2 正智深谷

0(前半)0
0(後半)2

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