[新人戦]武蔵越生、狭山ヶ丘に後半3発で西部支部制覇!守備面でもしっかりと完封勝利
令和6年度埼玉県高校サッカー新人大会の支部予選会の決勝が2日に行われ、西部は武蔵越生が3-0で狭山ヶ丘に勝利し、支部制覇を飾った。両チームは8日に開幕する県大会に出場する。
前半はどちらに転ぶかわからない展開の中、後半馬力を見せた武蔵越生が3得点と振り切った。
武蔵越生は細田学園戦で先制ゴールのMF中嶋修斗(2年)主将が怪我でベンチを外れた中で後半7分、「まずは自分が決めないと始まらない」と自覚を持って臨む10番のFW眞崎瀧星(2年)がエリア内で倒されてペナルティキックを獲得。これを自ら左隅に突き刺して先制した。
20分には次々とゴール前に入ってくる波状攻撃から追加点。ゴール前に入れられたボールに対し、FW森一馬(2年)がエリア左で身体をひねりながらシュート。キーパーが弾いたボールにMF新井奏太(1年)が入り、さらにこぼれ球をMF飯塚蒼大(2年)が詰めてネットを揺らす。
狭山ヶ丘は23分、右からのグラウンダークロスが抜けたところにMF中山琥太郎(2年)が入り込んで決定機になるかと思われたが、武蔵越生はこの日は1列前の起用だった右SHの鈴木陸太(2年)がしっかりとプレスバックし、右SBの小谷野侑大(2年)が挟み込む形で阻止した。
武蔵越生は30分、眞崎の左CKから混戦となったところを最後は前半もセットプレーから惜しいシュートを放っていたDF白岩武琉(2年)がヘディングで奪って3-0とし、勝負を締めた。
武蔵越生はS1対決となった3回戦で細田学園に4-0と快勝。大会全体を通しても5試合24得点と破壊力を見せた。186cmの長身を生かしたヘディングと対人の強さでボールを収める森と推進力のある眞崎の2トップは今支部予選でも存在感。眞崎は全5試合でゴールを記録した。
一方、守備面でも今予選は5試合を通して1失点と、後ろの安定感も勝ち上がる上で大きかった。
井上精二監督も「5試合を通して1点しか取られていないっていうのは、多少良かった部分かなと。(今日の試合も)終わってみればという形なんですけど、やっぱり前半を0-0で終わって、後半の立ち上がりで失点しないっていうところと、あとはもう一回プレスバックをするとか、できることを最大限やろうっていうところでやれたのが良かったかなと思います」と振り返る。
昨年から主力を務めるDF吉野大輝(2年)は「去年は失い方が悪かったり、コミュニケーションが全然取れていなかった。今年は全員でしゃべって、コミュニケーションを取ることを意識していて、いつも練習でやっていることを出せたのでこういう結果になったと思います」と話した。
翌週からの県大会へ向け、吉野は「相手もさらに強くなってくる。やることは全然変わらないと思うし、前もしっかり結果を残してくれているので、後ろはしっかり無失点でやって、県大会も良い結果で終われるように頑張りたい」と意気込み。前の破壊力をさらに生かすべく、後ろはしっかりとコミュニケーションを取りながら無失点にこだわって、トーナメントを勝ち上がる。
石黒登(取材・文)
試合結果
武蔵越生 3-0 狭山ヶ丘
0(前半)0
3(後半)0