埼玉国際サッカーフェスティバル2018 埼玉県選抜 vs 南オーストラリア州選抜

埼玉国際サッカーフェスティバル2018 最終日。南オーストラリア州選抜と対戦したU-18女子埼玉県選抜はFW新井優紀(花咲徳栄高校)の2ゴールで2ー0と勝利し、3連勝で昨年の第1回大会に続き大会連覇を達成した。また新井自身もU-18女子の最優秀選手に選ばれた。

今大会を通して「前で奪って点を取る」アクションサッカーを徹底してきたという埼玉選抜。この試合も立ち上がりから高い位置でプレスをかけてボールを奪うと早々にゲームは動いた。

前半1分、普段から同じ花咲徳栄高校でプレーするMF大沼歩加のパスに新井がタイミングよく裏に抜け出すと「コースも見えて、迷いなく足を振ることができました」。飛び出してきたキーパーと1対1となったが、冷静にゴール左側に右足で決めて埼玉選抜が先制に成功する。

得点後も高い運動量を誇るFW加瀬田彩華(花咲徳栄高校)が前線でコースを限定しながら、そこで取れなくとも2、3列目と次々に寄せていって、相手に組み立ての時間を与えない。

連続して相手を押し込み続けると、前半13分には再び、花咲徳栄ホットラインで得点を奪った。右サイドのMF渡邉莉莎子のクロスに「チームでやっている時もどんどん上げてくれる。ちょうどキーパーがちょっとだけなんですけど前に出てきていたので、キーパーの上を越すシュートを狙いました」と、新井が得意のヘディングから2点目を決めてリードを広げた。

後半も司令塔の大沼を中心に攻撃的な姿勢を崩さず。結局追加点は生まれなかったものの、全員で声を出しながら最後まで強い気持ちで臨んで2ー0で完勝し、3戦全勝で優勝を決めた。

昨年の第1回大会に続き大会連覇。とはいえ今回は不安な部分もあったという。2月に波崎で行われた関東U-17トレセン大会では昨年準優勝の大会で8チーム中7位と低迷。それでも「この大会に入ってからはみんな気持ちも技術面も合宿の時よりも良くなっていた」と新井。1試合目はタイ王国U-18女子代表に1ー0、2試合目は、ちふれASエルフェン埼玉マリU-18に同じく1ー0で勝利し、体格で勝る南オーストラリア州選抜も下して再びトロフィーを掲げた。

最終戦2得点の新井は最優秀選手に選ばれた。「去年も出たんですけどあまり出場機会がなかったので、今年はタイの時もオーストラリアの時もフル出場できて、肌で外国の選手の大きさや速さを感じられた」「オーストラリアの人は大きくて競り合いだと負けちゃう部分が多かったのでもっと体幹を強くしていきたい」と大会を通して大きな刺激と収穫を得たようだ。

埼玉選抜を率いた福島巖監督は「この年代で海外の選手とできるのは非常に貴重な経験。ここで経験した選手たちが2023年の女子ワールドカップでは23歳、2027年の時には27歳になる。その時に活躍できれば」と未来のなでしこジャパンの可能性を秘める原石たちの成長に期待を寄せた。

石黒登(取材・文)

試合結果

埼玉県選抜 2-0 南オーストラリア州選抜

2(前半)0
0(後半)0