[学総]「賢い子が多い」本庄南中が4発快勝発進! 2回戦では強敵・埼玉栄中撃破を狙う

令和6年度学校総合体育大会中学校サッカーの部が20日に各地で開幕し、1回戦が行われた。本庄南中と所沢中の一戦は、本庄南中が前後半とそれぞれ2点ずつを加えて4-0で勝利した。

本庄南中は相手の出方をうかがうべく、立ち上がりはシンプルに蹴り出して相手コートでプレー。その中でDF前田統梧(3年)がコーナーキックから直接ゲットし先制弾。さらに左サイドで崩し、前田のクロスからこぼれ球をMF小林夏樹(3年)が決めて飲水を前に2-0とした。

後半は暑さもあり、総力戦となったが、「本当に出た子たちが身体を張って戦ってくれて、やりたいこともよく考えながらできていた」(森翔平監督)。ロングボールとうまく使い分けながら、チームとして練習を積んできたパスを繋いで、相手のウィークポイントを突く攻撃を見せる。

23分には相手のビルドアップミスをカットしたMF橋本遥大(2年)がそのままミドルシュートで突き刺し3点目。31分には前田の右コーナーキックから「練習からトウゴからのボールは結構決めている」というDF松尾星(3年)がダイレクトボレーで沈めてゴールショーを締めた。

前田はこの日、直接CK弾を含む、1ゴール2アシスト。「フリーで持った時のロングボールやセットプレーのキックはピカイチ。間違いなくマン・オブ・ザ・マッチです」と指揮官も評価するキックの名手は「(先制点は)ファーポストに当てる感じで蹴った。ロングパスやコーナーキックも精度高くできたので、今日は練習の成果が出たかなと思います」と言って笑顔を見せた。

森監督にとっても1年の時から担任を務めた学年で「個人的にも思い入れのある学年」。ちなみにこの日は森監督の誕生日で試合後には選手たちからサプライズでプレゼント授与も行われた。

「本当に賢い子たちもたくさんいるので、次が埼玉栄でめちゃくちゃ強敵なんですけど、通用するところはあると思うので、次もなんとか勝ちたいなと思います」(森監督)。チーム4ゴール目を奪った松尾星、MF松尾晃(3年)の双子の兄弟はいずれも偏差値70以上。サッカーIQの高い選手も多く、フィジカルやスピードで上回られる部分は頭を使ったポジショニングでカバー。練習から判断を鍛えながら、要所要所で数的優位を作り、攻守で連動していくのが持ち味だ。

その中心となるMF足立悠誠(3年)は「やっぱり攻撃のスイッチになる存在でいつもありたいなと思っている。狭いところでも楔を受けたり、そこから散らしてまたもらい直すっていう動きをしっかり流動的に行えたから、今日の試合はとてもうまくいったのかなと思います」と話した。

埼玉栄中戦に向け、足立は「個々のひとりひとりがしっかり相手にマークについて、しっかり対応していくことができれば必ずチャンスはあると思う。そこでしっかり1本をものにできるように、チームで団結して頑張っていきたいと思います」と語り、チーム一丸強敵撃破を誓った。

石黒登(取材・文)

試合結果

所沢中 0-4 本庄南中
0(前半)2
0(後半)2