西武台が強さを見せ、武蔵越生に3発快勝!「全国のベスト4」を基準に成長目指す

令和5年度高校サッカー新人大会・西部支部の準決勝が1月28日に行われ、実力校同士の一戦は西武台が3-0で武蔵越生に勝利し、県大会出場を決めた。決勝では埼玉平成と対戦する。

プリンス関東2部所属の西武台が強さを見せた。良い入りを見せると前半7分、MF和田海哉(2年)のクロスにFW緑川梗雅(2年)がヘディングで決めて4試合連続のゴールで先制した。

12分にはMF石井汰一(2年)の左コーナーキックからニアに入り込んだU-17日本高校選抜候補CB谷口輝(2年)主将が首を振って流し込み、10分足らずで2点のリードに成功した。

後半9分には高い身体能力を見せたMF鈴木洸晴(2年)が粘ってフリーキックを獲得。石井の正確なキックをこの日は中盤を務めた10番のMF遠藤秀悟(2年)がヘディングで決めた。

中盤ではこの日2アシストの石井が攻守の切り替え早くボールを奪いきり、攻撃面でもアイデアを増やしながらプレー。38分、40分と連続してゴールに迫った。また、後半途中出場で、関根雄太コーチも「面白いと思います」と話す1年生MF中川晴斗が中盤で存在感を見せていた。

武蔵越生は終盤、FWオビエゼ泰賀チゴゼ(2年)のパスからDF鈴木陸太(1年)が決定機を迎えたが、決めきることができなかった。西武台は準々決勝の立教新座戦で1失点を許したが、この日は谷口主将を中心にディフェンスラインも危なげない守備を見せ、3-0で勝利した。

S1勢の武蔵越生に3発快勝。それでも指揮を執った関根コーチは「かなり立ち上がりは良かったと思うんですけど、やっぱり80分のゲームの中でダメな時間というか、ちょっと集中力が切れている時間帯があった。県内にもいろいろなチームがいる中でそれを勝ち上がっていって、選手権を獲るっていうことを考えた時に、ちょっと緩かったかなっていうのは感じました」と話す。

また、決定力の部分についても言及。前半は11本のシュートを放ちながら2点にとどまった。「そこらへんの決定力というか、選手権の全国ベスト4のチームを見ていると、やっぱり決めきる力っていうのはかなりあると思う」。「(選手権での埼玉県)代表を目指しながら、そういう舞台に立てるように、そこを基準にいま彼らにはやらせていて、まだ全然足りないですけど、まずはそこのところちゃんと目標を持ちながらやっている部分もあって、そのための新人戦だよっていうことを逆算した時に今日のゲームでいいのかっていう。そこらへんがもう少し来週は締めたゲームができればなと思います」。今年は1年時に関東ルーキーリーグを制覇し、全国でも3位に入った有力代。「全国のベスト4」に目標を設定しながら、そこを基準点に成長を目指す。

石黒登(取材・文)

試合結果

武蔵越生 0-3 西武台
0(前半)2
0(後半)1