新人戦は4強進出も「悔しかった」 その先を狙う越谷千間台中、初戦は主将不在の中で4発
22日、令和5年度学校総合体育大会県大会の2回戦が川越陸上競技場ほかで行われ、新人戦4強の越谷千間台中は4-0で坂戸千代田・住吉中の合同チームを下し、ベスト16進出を決めた。
越谷千間台は主将のMF蓮沼倖長(3年)をベンチに置く中、しっかりと4発で初戦を飾った。
初戦シードでこれが初戦ということもあり、立ち上がりはやや固さも見られたが、前半17分、10番のWB日向春貴(3年)のFKから「ゴールへの嗅覚やヘディングする時のポジショニングには自信がある」と話すMF菅原隼太(3年)がヘディングで流し込んで幸先良く先制した。
その後もボールを支配して進める一方で、前半は「ちょっと慎重になりすぎた」(山﨑勉監督)。出し手と受け手のタイミングが合わず、支配率をうまく得点に結びつけられない部分があった。
後半はそのあたりも意識しながら3得点。5分、MF櫻井翔冴(3年)のクロスから菅原が走り込んでダイレクトボレーで追加点を挙げると、22分、29分には日向のクロスからFW磯田幸之介(2年)がいずれもワンタッチでゴールを陥れた。スタメンでは唯一の2年生選手は「シュート精度が上がってきて、成功率が高くなってきた」という自身の成長をゴールという形で示した。
また、日向は3アシストで貢献。「前半は周りが見えていなかった。後半から周りを見るように意識した」という左WBは得意の縦突破に加え、最後まで丁寧に上げきる正確なクロスでチームを牽引。右WB前田悠雅(3年)も含め、両サイドからのアタックは今季の武器のひとつだ。
「ひとりひとりのポテンシャルは高い」という今年の代。新人戦ではベスト4に進出したが、「この子たちが入学してから「チャンピオンを目指そう」ということでやってきたので、彼らにとっては悔しかったんです」(監督)。菅原は「新人戦は何もできなくて、ちょっとそこが悔しい」と話す。準決勝のさいたま尾間木中戦では個で来る相手に対し、守備の甘さを突かれ2失点した。
「新人戦の時はまだみんなフィジカルが弱かったのでダメだったんですけど、この学総までの期間で結構フィジカルとかもやってきたので、フィジカルも負けていないと思います」(日向)
今大会の目標は関東出場権獲得、そしてタイトル奪取。そのためにもまずはラウンド16で山﨑監督も優勝を目指す上で「高い壁」と話す、さいたま市勢の埼玉朝鮮中を下して勢いをつける。
石黒登(取材・文)
試合結果
越谷千間台 4-0 坂戸千代田・住吉
1(前半)0
3(後半)0