戸塚西中は守備でリズム作り、エースFW難波璃任の2発で8強入り! 準々決勝は南浦和中と「最後まで自分たちのサッカーを貫く」

令和4年度新人体育大会・3回戦(8日)。川口戸塚西中とさいたま与野東中の試合は、戸塚西が2-0で勝利し、ベスト8進出を決めた。戸塚西は10日の準々決勝で南浦和中と対戦する。

前半29分、FW難波璃任(2年)のカットインからのゴールで先制した戸塚西だったが、後半は相手の猛攻に苦しむ場面もあった。与野東は長身のMF藤本勝悟(2年)をポイントに、スピードのある前線や10番MF福永侑生(2年)が積極的に前に顔を出し、ゴールに迫ろうとした。

戸塚西は自陣に押し込まれる時間が増えたが、「どちらかというと、うちは守りのチーム。ただ引いて守るというよりも、前からしっかりプレッシングをかけて、相手の後ろの選手に自由にさせないように、守備からしっかり入ろうというところはみんなで声をかけてやれた」と久野文也監督がいうように、前線から限定をかけつつ、ハードワークし、相手に決定的な場面は作らせない。

守備でリズムを作ると、後半23分に勝負を決める1点が生まれる。右SB古谷朋樹(2年)のクロスを中央で受けた難波がワントラップから鋭く右足を一閃し、ゴールネットに突き刺した。指揮官も「頼れるエースかなと思ってます」と話すFWは「もうとにかく僕が決めると思っていた。あれは自分でもうまいなと思いました(笑)」と勝負を決めた会心のゴールに笑顔を見せた。

準々決勝は優勝候補の一角と見られる、さいたま南浦和中との一戦。主将でチームの精神的支柱でもあるMF佐々木颯心(2年)は「完全に僕たちはチャレンジャー。どんな試合になろうと、最後まで自分たちのサッカーを貫けたらいいなと思っています」と話す。相手が強豪だろうとやるべきことは変わらない。攻守でハードワークし、最後までチームのために戦い、勝利を目指す。

石黒登(取材・文)

試合結果

川口戸塚西 2-0 さいたま与野東
1(前半)0
1(後半)0