武南ⅡがS2A暫定首位で残り3試合へ 大宮南は決定力に課題も、8強のその先へ「みんなで」
高円宮杯 JFA U-18 サッカーリーグ 2022 埼玉S2Aリーグ(埼玉2部リーグ)が2日に行われ、武南Ⅱと大宮南の一戦は武南Ⅱが2-0で勝利した。武南Ⅱは暫定1位、大宮南は暫定4位。
武南Ⅱは後半5分、DF高橋秀太(2年)の右CKからMF小早川晴(3年)が競り、MF曽山翼(3年)がヘディングで決めて先制。その1分後にはオウンゴールで加点して、勝利した。
「常にトップチームで試合に出るために、ここを踏み台にしてほしいと話している。なのでこの強度じゃ足りないとか、ここで活躍しても上で活躍できなかったら意味がないとか、勝ち負けだけじゃなく、その経験を生かして、上で戦うために個人がどうやっていくか」(小林昂生コーチ)
関東大会では個人昇格したMF山本昇汰(3年)が活躍。リーグ再開後や2年生は来季のことはもちろん、今週末から始まる選手権でもけが人等が出た場合はここから上がる可能性もある。
これで2位の狭山ヶ丘に4ポイント差をつけて残り3試合へ。S1に所属するトップチームも暫定3位につけており、昇格の可能性を残す。「チームとしては1個ずつカテゴリーを上げるということ、個人としてはトップチームに上がって活躍させること」を掲げ、結果と個人を高めていく。
一方、大宮南は前半、10番FW鈴木優人(3年)やMF千田蓮矢(3年)がゴール前に迫るシーンを作っていただけに、田中龍太郎監督は「前半は良い雰囲気でできていたと思うんですけど、後半は疲れも出てスペースを与える状況も出てきてしまって、武南の良さも出て押し込まれる形になってしまった。前半くらい継続してできるように次の試合はしていきたい」と振り返った。
4月の関東大会で8強入り。今年の冬に目指すのはその先の景色だ。GK熊倉歩夢(3年)主将は「関東でベスト8という結果は出ましたけど、目指しているのは全国なのでまだ誰も満足していないと思う。選手権では全国に行けるように、みんなで向かって行ければ」と意気込んだ。
石黒登(取材・文)
試合結果
大宮南 0-2 武南Ⅱ
0(前半)0
0(後半)2