飯能南が5発快勝で1次予選突破!統廃合により22年度限りで閉校、最後の選手権へ

第101回全国高校サッカー選手権大会の1次予選は27日にブロック代表戦の26試合を行った。F組の飯能南と桶川西の一戦は、5-0で飯能南が勝利し、2次トーナメント進出を決めている。

飯能南は前半2分、FW半田楓真(1年)が相手守備陣の隙を見逃さず左足でこの日のファーストシュートをネットに運んだ。さらに5分には左からのアーリークロスを10番MF関口大輝(3年)がダイレクトシュート。GKが弾いたところをFW吉田希海(3年)が詰めて加点した。

クーリングブレイク明けも攻守の切り替え早く相手を押し込む。23分にはカットインから関口が左足シュートでゲット。35分にはMF加藤羽春斗(2年)のパスに抜け出したMF大島愛斗(3年)が相手GKを交わし、無人のゴールに左足で流し込んで4-0でゲームを折り返した。

一方、桶川西も後半、10番MF佐藤伶音(3年)が前に出る形を増やし、押し込む時間を増やす。23分、CKから左SBの渡辺陽(3年)のシュートは枠を捉えきれず。37分には前線でカットしたFW渡辺涼(3年)が狙ったが、これは飯能南GK内河征那(3年)にセーブされた。

逆に飯能南は41分、加藤がダメ押しとなる5点目を決め、4大会連続の2次予選切符を掴んだ。

久津間岳文監督は4得点を取った前半を評価しつつ、後半は「やはりあそこで畳みかけられない、まだまだ甘さというか、もう一個そこで自分たちがスイッチを入れて、また点を取りに行くだとか、交代した選手が自分のやってやると奮起して活躍するとか、そういうことがもう少し出来ればもっとチームも良くなるし、全体がパワーアップすると思いますけど、やっぱりそこまでまだ出来ない。今日の試合は4-0というスコアが後半で甘さになってしまった」と課題を出した。

飯能南は統廃合により、今年度限りで閉校に(来年度からは飯能と統合し新校となる)。飯能南という名前を背負い、このユニフォームを着て、臨むトーナメントは今回の選手権が最後となる。

「少しでも上のカテゴリに行くことで、「飯能南」という名前が表に出る機会に繋がる。OBやOG、ハンナンで顧問をされていた先生、そういう方々が結果を見る機会が1回でも多く最後は出来たらというのはあるので、出来る限り1回でも多く勝って、名前を上で見られる機会を作れたら」と指揮官。昨年から主力を務め、チームをまとめるDF平野星嵐(3年)主将は「歴史あるチームの最後として、良い結果を出して引退したい。名前を上げたい」と意気込みを語った。

石黒登(取材・文)

試合結果

桶川西 0-5 飯能南
0(前半)4
0(後半)1