山村国際が前半の1点を守り切り2次予選へ! 入間向陽は後半押し込むも痛恨のPK逸

第101回全国高校サッカー選手権大会1次予選・ブロック代表戦。グループEの山村国際と入間向陽の一戦は、1-0で競り勝った山村国際が、4大会連続の2次トーナメント進出を決めた。

両チームはともに西部支部2WBリーグに所属。今季初戦は山村国際が4-1で勝利していた。

互いのサッカースタイルもわかっている中で、前半攻め込んだのは山村国際だった。「一生懸命ボールを追いかけて、取ったら早く攻めてということを意図的にやっている」(高田優二監督)というチームは切り替えの早さと、そこから連動したサイドアタックなどで相手を押し込んだ。

しかし一方で、「最後まで行ききれなくて、ちょっと雰囲気が悪くて嫌だなみたいな感じもあった」(増田)「バタバタしていて、うまく収められなかったのでちょっときつかった」(池ノ谷)というように、攻め込みながらも、なかなか思うようにゴールに迫ることが出来ないでいた。

それでも前半33分に均衡を破る。MF森隼乙(3年)のスルーパスにMF池ノ谷夢斗(3年)が武器の抜け出しを生かして裏へ走り出す。一度は相手DFに前に入られたが、諦めずに追ってボールをさらうと、落ち着いて右足でゴールネットに流し込んで1-0でゲームを折り返した。

一方、後半に入り、入間向陽も反撃を開始。立ち上がりからチャンスを作ると、6分にはMF大鷲祐樹(3年)がペナルティエリア内で倒されPKを獲得する。しかしこれは山村国際GK鶴留龍弥(3年)がビッグセーブ。さらに入間向陽は16分、攻撃陣を牽引していたFW五十嵐哲生(3年)のラストパスにMF大野有梨(2年)が左足で狙ったシュートが惜しくも枠を逸れた。

後半は倍の6本のシュートを浴びた山村国際だが、山田悠太、谷涼翔の2年生CBコンビを中心に跳ね返すなど、前半の虎の子の1点を守り切り、インターハイに続き、県大会出場を決めた。

前後半で明暗が分かれる展開に、高田監督は「前半もうひとつ取っておけばまた違ったんでしょうけど、そこに甘さがあるのと、後半受けに回ってしまったところ。もう少し要所、要所で冷静に判断が出来るといいんですけど、どうしても慌てて取られて、もうひとつきちんと繋げばまた流れが変わったんでしょうけど」と話すように、精神面での成長を2次予選への課題に挙げた。

石黒登(取材・文)

試合結果

入間向陽 0-1 山村国際
0(前半)1
0(後半)0