東京成徳大学深谷高校

トウキョウ セイトクダイガク フカヤ コウコウ

活動拠点成徳深谷高校グラウンド
練習日平日:週1日オフ、16時から19時 土日祝:練習試合
HPアドレスhttp://tsfh.jp/schoollife/activities/soccer/

新人戦、関東大会予選と早くも2冠目。ここ数年私学4強(昌平、正智深谷、西武台、武南)がタイトルを独占していた中で、今年埼玉に新たな風を吹かせているのが成徳深谷高校だ。

支部予選からの参戦となった新人戦は雪の影響で支部準決勝から県大会2回戦までが中1日という強行軍だったが、本戦では浦和学院、昌平、浦和東、西武台といった強豪校相手にすべて1点差の勝負をものにして初の県タイトルを獲得。関東予選では新人戦に続きベスト8で再戦した昨季5冠の昌平を2ー0で撃破、準決勝は浦和南との我慢比べを制しPK戦の末に勝利すると、決勝は同大会台風の目となった立教新座を1ー0で下し、再びトロフィーを掲げた。

同校を率いるのは赴任15年目を迎えた為谷洋介監督だ。現役時代は武南高校の名サイドバックとして3年連続で全国を経験。2年生だった1993年の選手権ではのちにプロとなる浅利悟、室井市衛、斉藤雅人らとともに全国ベスト4に貢献し、3年次にはキャプテンも務めた。高校卒業後は青山学院大に進学、一般企業勤務ののち、生まれ育った深谷の地に帰ってきた。

サッカー部は1996年の共学化に伴い創部。もともとは女子校だったこともあり、最初の頃は女子サッカー部の勧誘と勘違いされたこともある。そんな中で「まずは1勝が目標だった」時代から徐々に力をつけていき、2014年に県1部リーグに昇格、さらに関東予選、インターハイ予選、選手権予選でベスト8に入り、翌年の関東予選でついにベスト4進出を果たした。

現在も掲げる「凡事徹底」のスローガンはこの頃に作られたものだ。「当たり前のことを当たり前に、当たり前の質を上げようと。成徳に来る選手はどうしてもトップトップじゃないやつらが多い。基礎的なことを強豪校の人並み以上に上げていくことが大事」と為谷監督。当たり前も突き詰めればそれはひとつの武器となる。派手さはないかもしれないが、チームスタート時から磨き上げてきた粘り強い守備、そこからの速い攻撃は最大のストロングポイントだ。

新人戦、関東予選とこれで2冠だが、チームの根底を流れるのはあくまでも「這い上がっていくんだ」という雑草精神。「(試合に臨むにあたり)自分たちが王者とは誰も思っていない。自分たちが下から這い上がっていくんだっていう気持ちで毎試合やっている。そこはどのチームが来ても変わらない」と主将の佐藤蒼太は語る。チャレンジャーゆえに当然緩みはない。

指揮官の恩師である武南・大山照人監督も「地道に叩かれ叩かれしながら、一生懸命トレーニングをかかさずやってきた成果が出て、みんなスリムなのに筋力がすごくあって、背が大きくて、フィジカルがものすごく強い。今年はいきますよ」と教え子のチームに太鼓判を押す。

チームの次なる目標は「全国大会出場」。関東本大会はそこに向けた試金石となるはずだ。

石黒登(取材・文)

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