昨年から出場する選手が中心となり改革に臨む早大本庄。「リーダーがいっぱいいるチーム」を目指す
新人大会・北部支部1回戦。早大本庄は19-0で合同(児玉・鳩山)を下し、初戦を飾った。
ゲームは立ち上がりから早大本庄が圧倒する展開に。試合開始直後にDF尾藤匠人(2年)のゴールで先制すると、10番のMF浦川舜(2年)主将が前半だけで4得点を記録するなど、大量10ゴールを重ねて折り返し。後半もゴールラッシュを見せて、最終的に19-0で大勝した。
一方、全国優勝経験もある児玉は単独チームでのエントリーは叶わず、鳩山との合同チームで出場。最後まで気持ちを切らさずにプレーしたが、シュートまで持って行くことが出来なかった。
大勝はしたものの、課題も出る試合に。長澤良介コーチも途中から改善出来たことを評価しつつ、「相手のスピードに合わせて最初、ゲームを動かしてしまった」と振り返る。浦川も「最後まで手を抜かずにやるということは出来たと思うんですけど、パスのクオリティー、出す場所とか、仕掛けるところ、仕掛けないところの判断とかが、チームとして少し良くないところが多かったので、もっとそこの質をこだわらないと、次から勝っていけない」と気を引き締め直していた。
昨年はS2Bリーグで0勝2分16敗と惨敗。関東予選、インターハイ予選、選手権予選もすべて1回戦負けと1勝が遠かった。2年生も多くが絡んでおり、悔しい気持ちは全員が持っている。
2年連続で悔しい想いをしないために。今年は昨年絡んだ選手が中心となり、チーム改革に臨む。
昨年から10番を背負い、今年は主将も務める浦川は「(昨年は)練習の雰囲気とか、みんな盛り上げようとしていたんですけど、一部の選手が盛り上げようとしている感じで、チームとしてというのがなかった。今年はリーダーをひとりじゃなくて、リーダーがいっぱいいるチームというのを目指している」と語る。昨年から継続して出ている選手が率先して声を出す中で、その声はほかの2年生や1年生にも波及。少しずつではあるものの、チームは着実に変わってきている。
まだ、県リーグ勢との対戦は未知数なところはあるというものの、「ただ悪くはないと思います」と篠田洋之監督。「サッカーに対する姿勢もそうだし、トレーニングも良い雰囲気で出来ているし、特に前線の子たちは感覚的にも良い子が何人かいる。だからどこまで伸びるかですかね」。まずはこのトーナメントをひとつずつ勝ち上がる中で昨年失った自信をもう一度取り戻したい。
試合結果
児玉・鳩山 0-19 早大本庄
0(前半)10
0(後半)9