7発快勝の本庄、次戦は成徳深谷との対戦。S1上位のレベルを「肌で感じ」成長に繋げる

新人大会・北部支部1回戦が15日に行われ、本庄はFW吉田開(2年)のハットトリックなど7-1で秩父農工を下した。本庄は22日の2回戦で県1部リーグ所属の成徳深谷と対戦する。

本庄は前半12分にDF藤澤峻(2年)のゴールで先制。その4分後にはMF山本楓大(2年)の右クロスをFW田中健仁(2年)が合わせた。20分には山本が決めて3点にリードを広げた。

一方、秩父農工も前半32分に反撃。裏からのボールに抜け出したMF大沢伊吹(2年)が飛び出したGKよりも一瞬早く右足で触れて、1点を返す。前半はそのまま3-1で折り返した。

それでも本庄は後半6分、DF清水智哉(2年)の縦パスにFW吉田開(2年)が抜け出てリードを広げると、27分からは怪我明けの10番MF福島愛翔(2年)がピッチへ。するとその2分後、福島に当てたボールから吉田が再び抜け出して追加点を決めた。38分には相手のキックを吉田が至近距離でヘディングでカット。そのまま走り出すと、福島のスルーパスに最高のタイミングで飛び出し、最後はGKを見て冷静にループシュートで決めてハットトリックを達成した。

試合終了間際には福島にもゴールが生まれるなど、大量7ゴールを奪った本庄が勝利を飾った。

6年目の山田将登監督は前橋育英の出身。今回の高校サッカー選手権でも「やっぱり自分は育英出身なんだな」と感じたという指揮官は「ポゼッションからのサイドで数的優位を作って崩していくというところは非常にやっぱり勉強になるし理想かなと。そういう形をうまく作りたい」。まだ思うような形でのビルドアップは出来ないが、「そこを目指してやっているので、懲りることなく続けていきたいなというふうに思っています」と母校のような力強いサッカーを目指す。

今年の代は「技術的にはそんなに高くはないんですけど、走れる」学年。「粘り強く守備が出来るので、少し格上の相手とやっても、ある程度勝負は出来るかなというふうに思っている。守備の部分をもっともっと強化して、上のチームに少しでもくらいついていかせられれば」と話す。

2回戦の相手はS1リーグ所属の強豪・成徳深谷だ。「どれだけ自分たちがやれるのか、やれないのかというのを、S1で上位にいる成徳さんとやって肌で感じて、インターハイやリーグ戦に繋げていければいいと思っているので、ひるむことなく立ち向かっていきたいなとは思っています」。粘り強い守備でどこまで食らいつけるか。そしてそこで得た経験値を糧に成長に繋げる。

石黒登(取材・文)

試合結果

本庄 7-1 秩父農工
3(前半)1
4(後半)0