「自分たちの未熟さ感じた」。LAVIDAは敗戦を糧に成長し関東1部連覇→高円宮杯でリベンジへ

関東クラブユース選手権・代表決定戦(10日/千葉県フットボールセンターほか)。関東1部リーグ所属のFC LAVIDAは前橋FC(群馬)にPK戦の末に敗れて全国出場とはならなかった。

相手との「対応力の差」が出た形になった。序盤からLAVIDAは10番MF山口豪太(2年)を起点にFW鄭志錫(3年)のポストプレーや先日この年代の日本代表という位置づけの「JFAエリートプログラムU14」にも選ばれたMF長瑠喜(2年)が高い推進力を発揮。そういった中で前半17分、獲得したコーナーキックをMF鈴木宏幸(3年)がヘディングで決めて先制した。

しかし「(前で収めたり、2列目の縦という形は)練習してきた部分もあって、その面ではうまくいくシーンもあったんですけど、やっぱり時間が過ぎていくにつれて相手が対応してきて、その次の打開策というのがチームの中になくて、そのままズルズルといってしまった…」(鄭主将)

すると中盤以降は前橋FCにボールを握られる時間も。また、暑さもあり徐々に消耗していくと後半10分、サイドアタックから決められて同点に。LAVIDAは31分、フリーキックの混戦をDF坂本航大(3年)、さらに鄭が狙ったが決めきれず。そのまま突入したPK戦の末に敗れた。

主将の鄭は「自分たちの未熟さを感じた」と反省。その上で「もっと練習して質を高めて、もっともっと良いチームにして、リーグ戦でも1部優勝して、絶対に高円(高円宮杯全国大会)に出る」とした。現在関東1部では4試合を終えて全勝の1位。9月に再開するリーグ戦で上位4位以内に入れば高円宮杯全国大会への出場が決まる。この悔しい経験を成長の糧に変えて、関東トップリーグ連覇、そして高円宮杯では必ず全国に出場し先輩たちの残した8強超えを目指す。

石黒登(取材・文)

試合結果

FC LAVIDA 1(2PK4)1 前橋FC
1(前半)1
0(後半)0
2(PK)4