エース比嘉とともにセットプレー時に迫力を出せる選手の成長がキー【めぬまカップ】

めぬまカップ2日目。豊川と対戦した本庄第一は前半、技術のある相手にボールを握られて後退。FW小野望愛が中盤に落ちてボールを引き出そうとする動きも見られたが、クリアボールも相手ボールにされてしまうなど、連続して押し込まれる中でセットプレーなどで2失点した。

後半は自粛前から続けてきた「1対1で負けない」というところを再確認。「後ろに余るのは1枚で、前に出て守備をしようと確認して少し巻き返せたかなと思います」と川合拓郎監督。ヘッドダウンせずに徐々にセカンドが拾えるようになると両翼のMF小田口温陽、MF眞島紗衣の仕掛けも増え、19分には小田口がパスカットから1点を返した。しかし試合は1-3で敗れた。

この日は昨年の代からの主軸選手で、ヘディングの強さや前線でボールを収めることができる主将のFW比嘉萌々が不在。セットプレーなどでもなかなか迫力を出すことができなかった。川合監督は「試合後にはセットプレーは大事だよという話をしました。いまいるメンバーの中でもう少しヘディングの強い子が出てこないと、(比嘉)1枚だったら相手にケアされて点が取れないこともあると思う。あと2人、欲を言えば3人、そういう選手が出てきて欲しい」とした。

昨年は選手権予選で4年ぶりとなる県タイトル奪還。しかし、6年ぶりの全国を狙った関東大会では初戦で流通経済大柏に延長戦の末に勝ったものの、その後は「独特な緊張感もあって、出し切れないという感じが2、3試合続いた」。7位決定戦も敗れて全国大会出場とはならなかった。

今年は昨年の代でも出場した比嘉、眞島、MF榊原りな、そしてCBにコンバートされた石島美咲、濱田梨沙が中心となって全国を目指す。まずは総体予選で県内タイトル2連覇が目標だ。

石黒登(取材・文)

試合結果

本庄第一A 1-2 豊川