全国高等学校総合体育大会 埼玉県予選1回戦 上尾鷹の台 vs 川越東

全国高校総体の埼玉県予選が10日に各地で開幕。川越東高校会場でも2試合が行われ、第1試合では上尾鷹の台高校と川越東高校が対戦。開始早々の先制点で勢いに乗った川越東が前半に2点、後半にさらに3点を加えて5ー0で2回戦進出を決めた。

立ち上がりはやや重さが見られた川越東だが、前半5分に速攻から先制点。最終ラインのDF宮下崇史から縦パスが入ると、FW茂木和晃がドリブルで左サイドを駆け上がる。「茂木くんがスピードを活かして抜けてくれて、キーパーも(ニアサイドに)寄っている状態でした」とFW清水右都。茂木のラストパスを冷静に流し込んでゲームを動かす。

対する上尾鷹の台もその2分後にチャンス。フリーキックを獲得するとMF竹内絃太のキックは惜しくもクロスバーを強襲する。これで上尾鷹の台も勢いづくかと思われたが、しかし先制点を挙げて波に乗る川越東はこの流れを決して手放さなかった。

追加点は前半16分。MF西山裕人のフリーキックからの混戦が生まれると、宮下、茂木と詰めて最後はセンターFWの岩崎健太が押し込んでリードを2点に広げる。

守備面では「もう少しボールを奪いにいきたかったが、守る意識が強く後ろに重たかった」(橋本一コーチ)こともあり「蹴ってしまったり、カウンターのような形が多くなってしまった」(清水)という課題はあったが、前半は危なげない試合運びで2ー0で折り返す。

後半も序盤から川越東が攻勢に出た。開始2分に茂木がいきなり決定機を迎えると、続く4分には前半途中からトップにポジションを上げた10番の宮下樹里杏のコントロールシュートが左ポストを直撃する。13分にはその直前に投入されたMF八木田貴博のバックヘッドが上尾鷹の台GK矢内裕也に阻まれたが、徐々にゴールの匂いを漂わせていく。

3点目が決まったのはそれから5分後だ。後半18分、宮下から縦にロングパスが入るとこれに前半途中出場のFW横瀬暁が飛び出して3点差。試合を決定づけた。

攻め手を緩めない川越東は後半26分に西山のパスを呼び込んだ宮倉が左足で決めて4ー0。宮倉はその2分後にも左サイドを持ち込んでシュートを突き刺すも、これは直前のプレーがオフサイドとの判定となりゴールとはならず。2点目は幻となったが、ゴールを含めてこの日はチームを最前線から牽引したエースは後半31分にお役御免となった。

母親の生まれた国・ポーランドの大ストライカー、ロベルト・レヴァンドフスキ(バイエルン)を憧れだという川越東の背番号10は「1対1を確実に決めていきたい。全然まだまだですよ」と話し笑顔を見せたが、確かに非凡な才能の片鱗を見せていた。

試合はその後、後半36分に横瀬が自身2点目を決めて川越東が5ー0で勝利した。

石黒登(取材・文)

試合結果

上尾鷹の台 0-5 川越東

0(前半)2
0(後半)3

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