平成30年度全国高校総体サッカー大会 埼玉県予選1回戦 埼玉平成 vs 川口東

9日にインターハイ予選が開幕し、各会場で1回戦の試合が行われた。川口東高校会場でも2試合が行われ、第1試合は埼玉平成高校が川口東高校を2ー1で下し2回戦進出を決めた。

試合は立ち上がりから動いた。先制点は埼玉平成。前半3分、トップのポジションに入った佐藤匠が前線からプレッシャーをかけて相手キーパーのキックをカット。そのまま持ち込むと右足で叩き込んで試合を動かした。その後もキャプテンのMF斎藤司真を起点に、運動量豊富な佐藤やFW古山雅人、FW金田璃空の両翼が次々とアタックを仕掛けて追加点を奪いにいく。

一方、いきなりの失点を喫した川口東もディフェンスリーダーの千野翔大を中心に立て直し。相手の攻撃をしっかりとはじき返して2点目は許さない。攻撃ではなかなかシュートまでいくことはできなかったが、給水明けの前半24分にMF矢島優斗がカウンターから右サイドを疾走するとエリア内で倒されてPKを獲得。これを自ら右隅に決めてスコアをタイに戻した。

攻勢を強める埼玉平成に、後ろで耐える川口東。この均衡が崩れたのが前半終了間際の38分。決めたのは埼玉平成の1年生FW金田だ。右サイドでボールを持つと一気にエリア内に侵入。ライン際まで持ち上がり、最後は角度のないところから逆サイドネットに突き刺してガッツポーズを握った。終了間際の価値ある一発で埼玉平成が1点リードで前半を折り返した。

後半も埼玉平成が優勢に試合を進める中で1点を追う川口東は後半33分、セットプレーの二次攻撃から千野のクロスにFW河内勇斗が飛び込むも前でキーパーに触られてこのボールは通らず。さらに36分にはMF木村龍斗の素早いリスタートから千野のヘディングは枠を越えた。試合はこのままタイムアップ。埼玉平成が2ー1で勝利し、深谷高校との2回戦に駒を進めた。

1年生FW金田が起用に応える好プレー 浦田監督「落ち着いていて状況判断もできる」

公式戦デビュー戦で決勝弾。1年生アタッカーの金田璃空が指揮官の期待に結果で応えた。

同点で迎えた前半38分。右サイドでボールを持つとは一気にエリア内に侵入。相手守備に身体を当てられながらも、ほぼ角度のないところから右足を振り抜いてゴールネットを揺らした。

追加点こそならなかったものの、この日は両軍合わせて最多の3本のシュートを記録するなど積極性も見せた。埼玉平成・浦田尚希監督も「落ち着いているし、状況判断もできるし、やっぱりああやって得点に絡めるのでいい選手だと思います」と1年生アタッカーを評価。指揮官からの期待も厚い未来のエース候補が高校最初のゲームで幸先のいいスタートを切った。

敗戦もチームに感じた成長 これを糧に選手権でまた勝負できるチームに

早々に先制はされたが、粘り強く戦ってPKから同点と流れ自体は決して悪くはなかった。だが、それだけに川口東・上原克彬監督は「失点は2点ともミスが絡んでしまった。もう少しうまく試合を運べればまた違う結果に繋がったんじゃないかと思うと残念です」と悔やんだ。

それでもこの試合は何人かの成長も感じたという。そのうちのひとりがキャプテンの千野だ。

「ここにきてリーダーシップが突き抜けてきた。キャプテンとしてチームに引っ張る存在になって、このままじゃダメだということがわかったんだと思う。今日もパフォーマンスと気持ちでチームを引っ張ってくれたのがあったからこそ、ズルズルとスコアが開くことなく、後半にまたパワーを持って得点を奪いにいくゲームができた」。だからこそ「もったいなかった」。

「いまの判断やプレーの質では勝ち抜くのは難しい。そこは改善して選手権でまた勝負できるように頑張らせたいと思います」。この経験を選手権にぶつけるべくレベルアップを誓った。

石黒登(取材・文)

試合結果

埼玉平成 2-1 川口東

2(前半)1
0(後半)0