今大会は「レッズでも求められることを意識」。関東選抜Aを牽引するDF宮本優太主将【デンソーカップチャレンジサッカー】

デンソーカップチャレンジサッカー 熊谷大会・グループリーグ準決勝。関東選抜AはMF西堂久俊(早稲田大2年)の2ゴールで2-0で関東B・北信越選抜を下し、決勝進出を決めた。

「自分たちも関東Aに選ばれた以上は、プライドと責任というものは持っている。(周囲からの期待も)良いプレッシャーにもなっていて、それが自分たちの自信にもなっている部分はある。そういう部分では決勝まで来られてホッとしているところもありますし、関東の代表として優勝しなければダメだな、という想いは今日の試合を終えてもっと増した気持ちはあります」。

関東選抜Aのキャプテンを務めるDF宮本優太(流通経済大3年、2022年浦和レッズ加入内定)は準決勝を終えて、そう優勝への想いを口にした。

個人としては今大会、浦和レッズの練習でやってきたことを意識して取り組んでいる。「ゲームの運び方というのはレッズでは本当にしつこく言われましたし、そういう部分はレッズではうまくできていない部分もあったので、サイドバックからゲームを作るところだったり、状況を見て簡単にやるべきところだったり、もう一回ゲームを作り直すボールの運び方をするところだったり、自分もこの大会にレッズでも求められることを意識してやりました。あとは対人の部分とかでもしつこく言われていて、今日はシマブク(・カズヨシ/関東B・北信越選抜、新潟医療福祉大3年)とのマッチアップでスピードもあって、技術もある選手に対しても粘り強く戦えて、何もやらせないといういのが目標でやっていたので、そういう部分は本当にレッズの練習に参加していたからこそ意識がついたかなとは思います」。

また練習ではベテラン選手たちの姿勢に強い影響を受けたという。「本当にベテランの人たち、30歳越えの人たちが良くしてくれたので、そういう部分ではすごくやりやすかったですし、その人たちからいろいろな影響も受けました。やっぱりああやって常に代表とかに選ばれていた阿部(勇樹)さんとかマキ(槙野智章)さんとかも練習では一番声を出してやりますし、そういう部分では本当にそういうところを見習わなければいけないというので、常に90分間声を出し続けることは本当にそれを思って意識したところはあります」。今大会では関東Aのキャプテンとして試合中の声はもちろん、ミーティングの際も全員から話を聞くようにしながら、MF田部井涼(法政大3年)とともに先頭に立ってチームをまとめ上げている。

「チームの始まる時に1試合1試合良い状態で積み重ねていこうと話をして始動した中でそれが本当に結果的にいま、1試合ずつ重ねて良くなっているというのは本当に自分たちも感じています。良いチームが作れているなと思います」と宮本。決勝の相手は準決勝に続き、兄弟チームである関東C・北信越選抜となったが、関東Aのプライドをかけて勝利を掴む。

石黒登(取材・文)