高校選抜はタレント集団・関東選抜Aとドロー。大学生相手にも戦えることを示した2日間【デンソーカップチャレンジサッカー】

大会屈指のタレント集団に対し、実力を示した。

デンソーカップチャレンジサッカー 熊谷大会・グループリーグ第2戦。日本高校選抜は関東選抜Aと対戦し、1-1と引き分けた。

前半から関東選抜Aがボールを持って進める時間が多くなる中で高校選抜は前日4失点の反省を生かして粘り強い守備。第1戦に続き出場したDF板倉健太(CAアレグレ→山梨学院高3年)が空中のボールを跳ね返し、DF木内拓海(FC KASUKABE→市立船橋高3年)も奮闘を見せる。

また守備だけにとどまらず、機を見て攻撃にも転じていく。前半18分にはMF安斎颯馬(青森山田高3年)のクロスからMF廣井蘭人(帝京長岡高1年)のシュートがポストをかすめた。

後半もクロスバー直撃のシーンなどを作られたが、こぼれ球に素早く反応するなどゴールは許さず。28分からはMF荒井悠汰(昌平高1年)もピッチに立った。

後半32分に失点したが、それでもその場で集まりすぐに気持ちを切り替えた高校選抜はその2分後、MF川上航立(帝京長岡高3年)、安斎が絡み、MF吉田陣平(佐賀東高2年)が切り込むと最後はMF宇野禅斗(青森山田高2年)が決めて同点に。さらに40分にはMF青木俊輔(東福岡高3年)のヘディングがポストを叩く場面もあった。

例年のドイツ遠征が新型コロナウイルスの感性拡大によりなくなった中で様々な人の尽力もあり、実現した今回のデンチャレ挑戦。結果は1分1敗(4得点、5失点)と勝利を収めることはできなかったが、大学生相手にも「やれる」ことを示した予選2日間だった。

石黒登(取材・文)