第14回埼玉県第4種サッカーリーグ選手権大会 準決勝 レジスタFC[A] vs 大宮アルディージャU12
第14回埼玉県第4種サッカーリーグ選手権大会・準決勝(13日@埼玉スタジアム第2G)。レジスタFC[A]と大宮アルディージャU12の一戦はPK戦の末にレジスタAが勝利を飾った。
立ち上がりは一進一退の攻防となった中で徐々に攻め込む時間を増やしていったのはアルディージャ。なかなかゴールを奪えない時間が続いたが、前半19分に中島大翔が左サイドを打開しグラウンダーのクロスを送ると、これを佐藤春馬が左足ダイレクトで決めて試合を動かした。
一方1点ビハインドで折り返したレジスタも後半に同点に追いつく。6分、田中暖大がディフェンスとキーパーの間に絶妙なフリーキックを蹴り込むと、これに合わせた難波龍之介のヘディングが相手選手に当たってコースが変わりネットイン。記録はオウンゴールの判定となった。
試合は延長戦でも決着がつかず勝負の行方はPK戦に突入。レジスタはGK荒川喜道が相手の2本目を右で止めると、蹴っては3人のキッカー全員が決めて3-1で勝利し、決勝進出を掴んだ。
熱きレジスタの守護神・荒川喜道がPKを絶対に止めたいと思っていた理由
レジスタFCの「熱き守護神」荒川喜道にはどうしてもPKを止めたい理由があった。
今年2月のダノンネーションズカップ予選でレジスタはトリアネーロ町田との代表決定戦でPK戦の末に敗退。「その時は1本も止められませんでした」と本人としても悔いを残していた。
また「僕の相方と言いますかライバルに小野心魔(あるま)くんという子がいて、その子に練習中のPKでも止めた数で負けてしまったりしていたので、ここで止めてやろうと思いました」。3年の頃からずっとしのぎを削ってきたライバルGKの存在がさらに心を熱くさせた。
「チームのみんなが苦しい状況でも走り続けてくれて、PKになったからもうここは自分が止めるしかないと思っていた。決勝に行きたいという想いで入りました」という守護神は憧れという元日本代表GK川島永嗣のような熱さで1本1本雄叫びを上げながら集中力を高めると2本目を右に飛んでストップしもう一度咆哮。チームを決勝進出に導いてみせた。
石黒登(取材・文)
試合結果
レジスタFC[A] 1(3PK1)1 大宮アルディージャU12
0(前半)1
1(後半)0
0(延前)0
0(延後)0
3(PK)1