JFA第44回全日本U-12サッカー選手権大会埼玉県大会決勝 新座片山 vs 江南南

「JFA第44回全日本U-12サッカー選手権大会埼玉県大会」決勝。江南南サッカー少年団と新座片山フットボールクラブ少年団の一戦は2-0で江南南が勝利し、2年ぶりの優勝を飾った。

永遠のライバル下し、江南南が2大会ぶりの優勝。箱田主将「ここまで支えてきてくれた人たちに感謝の気持ちを込めながら」全国制覇を目指す

ともに前身である全日本少年サッカー大会で日本一の経験もある埼玉県を代表する少年団で互いに意識し、高め合ってきた存在。今年のファイナルはそんな“永遠のライバル”が相まみえた。

序盤に仕掛けたのは新座片山だ。ストロングスタイルから前線で高いキープ力を見せる松岡祐葵が収めてドリブルやシュート。前半2分には大徳剛矢のフリーキックがクロスバーを直撃した。

一方、前半は相手のリズムに乗せられてしまい、クリアばかりになってしまっていた江南南もハーフタイムに修正。後半は「まずはしっかりと跳ね返して、その後の中盤でしっかりボールを持って、サイドを使うような指示を出しました」(飯塚正規コーチ)。ボールを保持して自分たちのサッカーを展開すると、昨年大会もピッチに立った吉野啓太のドリブルなど強みを見せていく。

するとスコアが動いたのは後半6分。エリア内でこぼれ球を拾った村知空翔がスルスルと狭いエリアをスラロームドリブルで侵入していき、最後はスライディング気味に右足で流し込んだ。

この1点で勢いに乗ると後半11分には追加点。吉野の右クロスをファーサイドで中村蓮がダイレクトボレーシュート。キーパーが触りこぼれたところを途中出場の新井大翔が沈めた。そのまま2-0で試合を締めた江南南が“永遠のライバル”を下し、2大会ぶりとなる全国行きを決めた。

今年もドリブルに一芸を持った選手が揃う。前述のように1つ上の代でプレーした吉野はスピードに乗ったドリブルが武器。先制弾の村知は足下の技術が高い選手だ。また、今大会は怪我で途中出場となった新井や坂元慶人も全国では復帰予定でさらに攻撃力のアップも見込めそうだ。

全国大会に向け、主将の箱田航大は「ここまで支えてきてくれた保護者や指導者の方にも感謝の気持ちを込めながらプレーしていきたい。(そのうえで)目標は全国制覇です」と意気込み。感謝の気持ちをプレーで表しつつ、原口元気が在籍した2003年大会以来となる日本一を目指す。

石黒登(取材・文)

試合結果

新座片山フットボールクラブ少年団 0-2 江南南サッカー少年団
0(前半)0
0(後半)2

大会結果

優勝:江南南

準決勝:新座片山

3位:大宮アルディージャU12

 

3位:レジスタ〔A〕