令和2年度新人体育大会3回戦 さいたま土合 vs 伊奈小針

令和2年度新人体育大会3回戦。さいたま土合中は伊奈小針中をPK戦の末に下し8強入り。

結果とともに「成長」にもこだわる! 土合中がPK戦を勝利しベスト8に進出

土合は前半27分、MF神野瑛太が前でボールを奪いそのままシュートまで持って行って先制した。一方、先制を許しながらもFW小林大悟を中心にクオリティーの高さを見せていた小針も後半2分、左コーナーキックをニアでフリックし、最後はDF山下誠史郎が決めた。試合は60分を越えて決着がつかずPK戦に突入。サドンデスまでもつれ込んだ中で土合はGK山邊蒼が「しっかり足を残して止めることができた」と2本目、7本目をセーブして5-4で勝利を収めた。

土合・牧野豊監督は「やろうとしていることをまだ理解しきっていない部分がある。我々はできるだけ動かして、相手の方に行って、緩急をつけて、時間を変えてできればというのが狙いの中でやっぱり相手の質の高さにうちが疲れちゃったというか、体力を消耗させられた」。前半の良い時間帯の中で狙いを持って攻めきれなかったことは今後の課題とした。

チームとしては結果はもちろん、それ以上に高校年代以上で活躍できる選手の育成を目指しており、それに対し選手たちも精力的に取り組んでいる。主将のDF岩崎雅治は「できるだけボランチのサポートでハーフウェイラインより前で受けられるようにできるように頑張っています」とただ跳ね返すだけではなく、ゲームを作れるセンターバックとなるために練習に取り組む。

埼玉教員クラブ時代に日本リーグでプレーした指揮官から技術を教わる山邊は「日々専門的な技術を教えていただけるのはすごく大きい」としながら「言われたことをできなくても挑戦し続ける、それは練習で心がけています」。そういった中で「ワンステップダイブというちょっと特殊な難しい飛び方があるんですけど、1年生の時に教えていただいた当初はできなかったんですけど、1年の後半あたりからできるようになりました」とキーパーとしての自信を深めている。

準々決勝は昨年大会覇者の南浦和中との対戦。選手たちの目標はもちろんここを勝ち抜いての「優勝」だが、指揮官は「これも大きな経験になりますし、勝っても負けても大事な経験なので、そこは大事にしたい。良いものを見せてもらいながら、チャレンジさせていきたい」とした。

石黒登(取材・文)

試合結果

さいたま土合 1(5PK4)1 伊奈小針
1(前半)0
0(後半)1
5(PK)4