令和2年度新人体育大会3回戦 さいたま植竹 vs 杉戸

令和2年度新人体育大会3回戦。さいたま植竹中は2-0で杉戸中を下し、次戦に駒を進めた。

「自分が引っ張っていく!」指揮官も信頼する10番FW河原塚悠太が2得点で勝利に導く

最後に勝負を決めたのは「10番」だ。2回戦が不戦勝の植竹中にとってはこれが初戦。そういった中で序盤は固さもあり、得点が奪えなかった。それでも後半21分、1年生FW森居蒼一がエリア内で倒されてPKを獲得すると、これを「しっかりふかさないように、隅っこに蹴ることを意識して蹴った」という10番のFW河原塚悠太が丁寧に左隅に蹴り込んで先制点をもたらす。

さらに2点目は真骨頂を生かしたプレー。「自分は裏に抜けるスピードとかはそんなにないんですけど、誰も見ていない裏を突いて、スピードではなく足下で交わしてシュートしたり、巧みなプレーを出したいと思っている。そこは負けません」と河原塚。終了間際の後半29分、MF佐藤煌純のロングスローから練習試合でもうまくいっていたというエリア内の死角にタイミング良く抜け出すと、最後は右足ループで決めて追加点。この日は2得点で10番の役割を果たした。

植竹中・北澤真監督も「本当に声もよく出るし、チームを鼓舞できて、プレーでも、声でもチームを引っ張っていってくれる。彼みたいなタイプがやっぱりこういう初戦の緊張するような試合では決めてくれるんだなと。信頼している子が決めてくれて、やっぱりなという感じですね」と信頼。それに対し河原塚も「自分が引っ張っていかなければいけないという気持ちはめっちゃ強い。副部長なので声を出すことを意識しているんですけど、そこで引っ張っていけるように、もっと、もっと、もっと、背中で引っ張っていけるように頑張っていきたいです」と応える。

これで昨年のベスト16を越え、チームとしてひとつ壁を突破。次戦は尾間木中と強敵が続くが、「次のことを考えて、みんなでしっかりと練習に取り組んで、次も勝てるように頑張りたい」と意気込み。その上で「やっぱり埼スタには行きたいですね。埼スタで勝ってみんなで喜びたいです」とした。ひとつひとつ勝ち上がり、埼玉スタジアムでの決勝進出、そして優勝を目指す。

石黒登(取材・文)

試合結果

さいたま植竹 2-0 杉戸
0(前半)0
2(後半)0