令和元年度埼玉県高校女子サッカー選手権大会 浦和西 vs 川口市立

令和元年度埼玉県高校女子サッカー選手権大会・順位リーグ第1節。浦和西高校と川口市立高校の一戦は、終了間際のMF伊藤瑞季の劇的決勝弾で浦和西が2ー1とし、逆転勝ちを収めた。


立ち上がりからボールを握ったのは浦和西だったが、「後ろから安定して組み立てはできていたんですけど、そこでなかなか取れないとこういう展開になってしまう」(樫村和也監督)。

すると徐々に敵陣に攻め込む回数を増やしていった川口市立は前半30分、MF中島美咲の浮きパスに抜け出したMF並木華音が半身でディフェンスを制しつつ右足で流し込んで先制。並木はその直後にもクロスバー直撃のシュートを放つなど、少ないチャンスから存在感を放った。

後半も一進一退の中で苦しい時間が続いた浦和西だが、大会を通じて入念に準備を積んできたというセットプレーから同点弾が生まれた。20分、右コーナーキックを獲得するとFW田島鈴音のクロスにファーサイドでDF内山柚生がヘディングで決めてついに欲しかった1点を奪う。

その後は浦和西が攻勢を強める中でスコアは動かず。初戦はともに勝ち点1を分け合う形になるかと思われたが後半アディショナルタイム、浦和西はゴールキックから速攻を繰り出すと終盤左サイドからトップにポジションを変えたMF伊藤瑞希がエリア左に流れながら利き足とは逆の左足で流し込んでこれが決勝弾。最後に地力を見せた浦和西が2ー1で逆転勝利を飾った。

劇的逆転勝利を飾った浦和西 来季に繋げるためにも5位フィニッシュは至上命題

見据えていたステージには手が届かなかったが、順位リーグを全勝で終えて来季に繋げる。

前戦の久喜戦では全体を通してペースは握りながらも、立ち上がりの相手の勢いに呑まれミスを頻出。決定機を決めきれずにいるとPK戦で敗れ、昨年大会に続く決勝リーグ進出を逃した。チームとしてもやはり関東を見据えて大会に臨んでいただけにショックは大きかったという。

そんな中で迎えたこの日の一戦も似たような展開で先制点を許す苦しい展開となったが、後半は切れずに戦って2点をもぎ取り逆転勝ち。決勝点の伊藤は「久喜戦は自分たちのプレーができなくて、自分も点を取るプレーができなかった。今日も先に1点を取られてしまった中で最後まで諦めずに2点取れたので、前回の試合の経験が生かせたと思います」と振り返った。

決勝リーグ進出とはならなかったが、来季に繋げるためにもこの順位リーグを全勝し5位フィニッシュすることは至上命題。指揮官も「敗戦のショックを引きずっている場合ではなくて、もう残りの試合は全部勝つということは言い聞かせています」と、残り2戦の必勝を誓った。

石黒登(取材・文)

試合結果

浦和西 2-1 川口市立

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