令和元年度学校総合体育大会中学校サッカーの部準決勝 さいたま原山 vs 新座第二

令和元年度学校総合体育大会中学校サッカーの部・準決勝(27日、秋葉の森公園総合サッカー場)。原山中学校は新座第二中学校を2-1で破り、関東大会出場と決勝進出を決めた。

試合は開始早々に動いた。1分、FW平石陸人が重戦車のごとくドリブルで侵入すると、GKもかわして、逆サイドのFW松本力哉へ。松本は無人のゴールへ蹴りこんで先制点を決めた。準々決勝では先制点を奪われる苦しい展開となったが、この試合は早々の先制点で、試合を優位に進めることに成功した。

この試合では原山の中盤とディフェンスのバランスが良く、新座第二に自由を与えなかった。原山の山崎匠監督は「立ち上がりで点が取れたので落ち着いて試合が進められた。蕨一中との試合で間延びしたところがあったので、9番、10番が良い選手でしたが、今日はコンパクトにして怖がらずに前で戦おうということの指示を出しました。攻撃の部分でも1トップの平石の距離も開いてしまったので、そこも詰めて、前を向かせない守備を徹底しました。田邉、松戸が暑い炎天下の中でも奪って前に出るということを繰り返してくれたので、相手もその分引いてくれた。苦しい所でのCBでのカバーもよくやってくれた」と、振り返った。

後半、給水タイムを挟んで、すぐの49分、原山のFW松本力哉が左サイドを切り込み、カットインをして右足を振りぬくとシュートがゴールに吸い込まれて、貴重な追加点を挙げた。

試合は2-0のままタイムアップ。原山中が新人戦に続いての決勝進出。同じ浦和勢の南浦和中と二冠をかけて戦うことになった。山崎監督は「県で優勝をして関東大会には第一代表で行くことを第一に思っています。新人戦でも優勝をしていて力はあると思っていますので、もう一度選手たちにてっぺんを登らせてあげたいと思っていますので、しっかりと準備して決勝に挑みたいと思います」と力強く語った。

県予選の勝負時には沈黙していた、準決勝で爆発の松本力哉が2ゴール

県予選の勝負時にはなかなかゴールを決めることができなかった松本力哉が、準決勝で2得点を挙げて決勝進出への原動力となった。

松本は1点目を振り返り「いつも(平石)陸人が上がったら、必ずクロスにあわせるように走りこんでいた。今日もちょうど良いボールがきたので、蹴りこむだけでした」と語った。さらにスーパーゴールとなった2点目について「ディフェンスを抜いた時に前が見えて、GKの位置も見えていたので打てば入るのではないかと思って狙いました。入って良かったです」とはにかんだ。

山崎監督も「松本は県予選の勝負時ではなかなか取れなかった。努力、頑張りが報われてこういう所で花を咲かせたのは良かったです」と覚醒を喜んだ。1トップのFW平石とともに松本が原山の強力攻撃陣を牽引していく。

椛沢佑一(取材・文)

試合結果

さいたま原山 2-0 新座第二

1(前半)0
1(後半)0