令和元年度学校総合体育大会中学校サッカーの部1回戦 入間野田 vs 熊谷玉井
令和元年度学校総合体育大会中学校サッカーの部・1回戦。狭山赤坂の森会場第3試合は熊谷玉井中学校が西倉陸斗、隼人のゴールで2ー0と入間野田中学校を下し、2回戦に進出した。
熊谷玉井は立ち上がりから積極的にディフェンスラインからのロングボールで仕掛けていくと前半アディショナルタイムを迎えた31分、相手守備が落下地点の目測を誤ったところに抜け出したMF西倉陸斗が競り合いを制し、最後は右足でチョンとコースを変えてゴールを奪った。
後半も熊谷玉井ペースで試合は展開。28分にはゴールキックを西倉陸がヘディングではじき返し、そのボールに反応した10番のFW西倉隼人が右足で流し込んで2ー0とし勝負を決めた。
入間野田は後半に入りGK工藤蒼太が好守を連発。21分にはカウンターからFW菱山力輝がゴール前に抜け出したが、ディフェンスの寄せが早くシュートは枠を捉えることができなかった。
熊谷玉井・江森和季監督は「立ち上がりでファーストボールに子供たちがよく本気になって上がってくれた。ハイボールやルーズボールをとにかくマイボールにするというところで、ファーストとセカンドを徹底して流れを作ってから下を使おうと。開始3分くらいで相手の陣地でプレーする時間が多かったのでそこである程度流れを持ってこれたのが大きかった」とした。
西倉ツインズが揃い踏みで1回戦突破 最後の学総で初コンビを組んだ双子の兄弟
この日1得点ずつを挙げ、勝利に貢献した玉井の2トップ、西倉陸斗、隼人は双子の兄弟だ。
兄の陸斗は小学校時代はFWで中学から右サイドハーフに、弟の隼人はもともとはセンターバックで中学からFWに転向した経歴を持つ。なかなか交わらなかった2人だが、けが人やフォーメーションチェンジもあり陸斗がFWに再転向。最後の学総で双子の2トップが実現した。
そんな中で迎えた1回戦の入間野田戦。前半31分、ロングボールに抜け出した陸斗が重心移動でコンタクトを外し、キーパーの飛び出してくるギリギリのタイミングでコースを変えて先制。試合終了間際にはゴールキックを陸斗がヘディングではじき返すと「来ると思っていた」という隼人が誰よりも早くこれに反応し右足で流し込んで揃い踏みのゴールで勝利を決めた。
友人よりも、チームメイトよりも近い存在だからこそ言い合いや喧嘩も絶えないというが、そういった中で高めあっている2人。陸斗が「裏に出してもらったボールへの反応は負けない」と言えば隼人も「やっぱり走ったり、点を取ったりする意地だけは負けたくない」と語るように兄弟は一番身近なライバルだ。互いに刺激し合いながらチームベストの16強超えを目指す。
石黒登(取材・文)
試合結果
入間野田 0-2 熊谷玉井