浦和レッズジュニアが初優勝 第9回浦和トレセン交流大会

第9回浦和トレセン交流大会が6日、荒川総合運動公園サッカー場で行われ、決勝は浦和レッドダイヤモンズジュニアがさいたまシティーノースFCを3−2で下し、大会初優勝を飾った。

柏レイソル、浦和レッズといったJ下部チームが勝ち抜けを決める中で、Bブロックでは浦和東トレセンが過去3度優勝の大宮アルディージャを下して1位トーナメントに進出。Cブロックは昨年大会覇者のバディーSCを得失点差で上回ったさいたまシティーノースが勝ち上がった。

準決勝はさいたまシティノース vs柏レイソル、浦和レッズvs浦和東トレセンのカードとなり、前者はさいたまシティーノースが3ー0で勝利。後者は早々に先制されながらもその後地力を見せた浦和レッズが2ー1で逆転勝ちを収め、2年ぶり2度目のファイナルにコマを進めた。

県勢同士の対戦となった決勝は打ち合いに。前半2分に浦和レッズが早々と先制するも、直後さいたまシティーノースは守備陣の一瞬の隙を突いて試合を振り出しに戻す。それでも浦和レッズは前半6分にPKで勝ち越すと、後半1分にトップの身体の強さを生かしたポストプレーからネットを揺らしリードを広げた。さいたまシティーノースは後半13分に1点を返したが、ビハインドを跳ね返すまでには至らず。3ー2で勝利した浦和レッズが大会初制覇を果たした。

新システムはまだ発展途上も 11人制を見据え「3ー2ー2」に取り組み始めたレッズジュニア

今大会から関東少年予選決勝の後半見せた「3ー2ー2」に本格的に取り組み始めた浦和レッズ。慣れない布陣で優勝を飾ったが、金生谷仁監督は「もう少し状況を見てポジションを変えたりだとか、流動的にサッカーができたらと思うが、そういう面でもまだまだ」と振り返った。

攻守においてアクセントとなった依田爽史は「中盤に2枚いるというところで、フリーでシュートを打てる回数が多い」と中央の優位性を生かしながらゴールに迫っていく必要性を語り、先制点の他、得意のポストプレーから3点目にも絡んだ小鷹凛太朗は1トップ時のキープに加えて、サイドに開いてのドリブル突破やそれに伴う最後まで走りきる運動量を課題に挙げた。

新システムは来るべき11人制を見据えてのこと。指揮官は「ダブルボランチや2トップの関係性というのは3ー3ー1では絶対にできないもの。3ー3ー1でサイドの関係性はある程度できたので、次は中盤2枚、フォワード2枚の関係性というのをもっと高めていきたい」とした。11人制へ向けての下地を作りつつ、この夏新布陣でスケールアップし、冬の“全少”制覇を狙う。

石黒登(取材・文)

試合結果

決勝
浦和レッズJr 3-2 さいたまシティノースFC

大会結果

優勝:浦和レッズジュニア
2位:さいたまシティノースFC
3位:浦和東TC
3位:柏レイソルU-12