令和元年度 全国高校総体 埼玉県予選準決勝 聖望学園 vs 国際学院

インターハイ予選準決勝。2度目の全国を目指す聖望学園高校と初のインターハイ4強に進んだ国際学院高校の一戦は、スコアレスのまま延長戦にもつれ込む中で聖望学園がFW森田悠仁のゴールで1ー0と勝利した。この結果、決勝は聖望学園と西武台高校の西部対決となった。

互いに似た特徴を持つ両チームの対戦は、立ち上がりから見ごたえのある攻撃合戦となった。

聖望学園は前半18分にFW阿部椋太が抜け出しから、31分にはFW塚田悠太郎がダイビングヘッドで狙っていくなど両ウイングが決定機。33分にはFW森田悠仁がドリブルでディフェンスを振り切って裏に抜けたが、ここは国際学院GK持田瞬也が立ちはだかりゴールは許さない。

対する国際学院は10番のMF佐野佑真が魅せる。前半32分、エリア手前でボールを受けると瞬時に中の状況を理解して相手ディフェンスの頭を越すアイディアあふれる浮きパス。これに抜け出したFW小河原龍太が狙ったが、シュートは左ポストを叩いてゴールとはならなかった。

後半も互いに持ち味を展開。18分にはMF菅間一輝(聖望学園)が、19分には佐野(国際学院)が決定機を迎える。中盤以降は聖望学園が押し込んだが、国際学院は守護神の持田がビッグセーブを連発。36分、FW矢島翔のシュートを足で防ぐと、アディショナルタイムには矢島の突破からMF石川祐希と繋いで森田が狙ったが、これにも食らいつくなど鉄壁の守りを見せる。

聖望学園は上記以外にも準々決勝の細田学園戦で決勝点を決めたMF西澤脩瑛の強烈ミドルがサイドネットを強襲。菅間、森田のシュートがポストを叩くなど、前半の7本に続き、後半も9本のシュートを放っていくが決め切れず。試合はスコアレスのまま延長戦にもつれ込んだ。

それでも聖望学園は延長前半3分、西澤のパスに抜け出した森田がキーパーの動きをしっかりと見ながらゴール左隅に流し込んで、この試合実に17本目のシュートで試合を動かした。

1点を追う国際学院は延長後半頭から一気に3枚の選手を変更。1分、セットプレーからの混戦を最後はキャプテンのDF穴見紀樹が狙ったが、シュートは枠を捉えることができなかった。

0で勝利した聖望学園が今年苦しんだベスト4の壁を超えてファイナル進出を果たした。

直前には西部地区のライバルで、同じく新人戦、関東予選に続き3大会連続のベスト4入りを果たしていた西武台が決勝進出。「西武台が決勝まで勝ち上がったのはやっぱり励みにもなりましたし、であれば我々も決勝で西部地区対決をと。新人戦の支部予選の決勝戦は負けているので、そのリベンジじゃないですけど再チャレンジできたらと思っていた」と山本昌輝監督。

その時以来となる対戦に向けては「今日の試合(武南戦)を見ても粘り強いというか、やはり非常にタフなチームなので、そこにどう食らいついていけるか」を勝負のポイントに挙げた。

森田悠仁が4強壁破る決勝点 決勝はライバル西武台と「やっぱり2回は負けられない」

「なかなか決め切れなかったり、自分たちで苦しくするような試合をしてしまった。自分も何回か外した中で最後は決め切れて良かったです」。森田悠仁はそう言って胸をなでおろした。

延長後半3分、西澤の浮きパスに裏に抜け出すと、この日当たっていた敵守護神との1対1に「キーパーのことは最後まで見られた。最後は空いたところに流し込めました」。しっかりと相手の動きを確認しながら、右足のインサイドで丁寧にゴールに運んでこれが決勝点となった。

決勝の相手は西部のライバル・西武台に。今年唯一の対戦である新人大会の支部決勝では前半に3失点を喫する中で後半一気に盛り返し、森田のゴールなどで追撃したが2ー3で敗れた。

「同じ西部地区で意識はしていますし、2回は負けられないですし、勝たなきゃいけない。前半から前回の後半みたいな内容で試合ができれば勝つチャンスはある。相性的にも自分の中では悪くないと思っているので、次も自分のゴールでチームを勝たせられたらと思います」。

水色の9番は自らのゴールで聖望学園に初のタイトル、そして沖縄行きをもたらす構えだ。

石黒登(取材・文)

試合結果

聖望学園 1-0 国際学院

0(前半)0
0(後半)0
1(延長前半)0
0(延長後半)0

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