第39回 さいたま市招待高校サッカーフェスティバル 浦和カップ

第39回さいたま市招待高校サッカーフェスティバル 浦和カップ・最終日(5日、浦和駒場スタジアムほか)。埼玉県勢対決となった3位決定戦は武南高校が市立浦和高校を2ー1で下した。決勝は敬愛学園高校(千葉県)と矢板中央高校(栃木県)が対戦し、スコアレスからのPK戦を制した敬愛学園が大会初優勝を飾った。

序盤は一進一退の展開となる中、前半15分に武南はエリア右を抉ったMF植田彪真のクロスが抜けたところを中央で待っていたMF八ツ田歩が冷静に沈めて先制。24分には八ツ田の後方からのロングボールに抜け出したMF中込翔が飛び出してくるキーパーの上を抜いて加点した。

後半は両チームともに選手を大幅に入れ替える中で徐々に形勢は市立浦和に傾いていく。すると10分、MF石川隼也の左コーナーキックをDF阿部悠真がヘディングで叩いて1点を返した。

勢いに乗る市立浦和は後半22分にMF谷澤寛之が、その3分後にはFW花田大樹のフリックからMF川又悠希がチャンスを迎えるが、武南はGK池田航が身体を張った守備で最後の砦となって追加点は与えず。後半は一転、押し込まれながらも、逃げ切った武南が3位で大会を終えた。

スタメン起用に応えた攻撃的GK池田 武器のアグレッシブな守備で勝利に貢献

大会初スタメンに応えたGK池田が武器のアグレッシブな守備でチームのピンチを救った。

後半10分にセットプレーから失点したが、圧力かけてくる相手に対し22分にはニア上を捉えたシュートに飛びついて掻き出すと、真骨頂を見せたのは25分の場面だ。「相手との間合いを詰めて止める」ことを得意とする攻撃的GKは相手の抜け出しに対し、果敢な飛び出しで一気に間合いを詰めてシュートをブロック。この試合最大のピンチを凌いでチームの勝利に貢献した。

普段はトップチームに帯同するも控えの立場。今大会でも途中出場は1試合あったものの、これが初スタメンだったという中で「良いプレーができた」と大きく自信を深めた様子だった。

千葉1部復帰の敬愛学園がV 10番の松井は大会を通じて9ゴールと大暴れ

決勝はPKにもつれ込んだ中で、敬愛学園はGK中山京介が相手の2本目と4本目を見事ブロックしてガッツポーズ。「逆に1回動いて相手を誘い出した。作戦勝ちです」と言って笑った。

大会を通じては6試合で18得点と自慢の攻撃力が光った。9ゴールを量産し、最優秀選手に選ばれた10番のMF松井慎之助は「周りが自分がやりやすいようにしてくれる。そのおかげで自分の最大限の力が出せている」と仲間たちに感謝。160cm、55kgと小柄なテクニシャンはゴールこそなかったものの、決勝でも優れた状況判断から決定的なパスやシュートを演出した。

今年チームは強豪揃いの千葉県1部リーグに復帰。松井は「1部リーグで力をつけて、流経、市船を倒せるように、日々の練習から頑張っていきたいと思います」と意気込みを語った。

石黒登(取材・文)

最優秀選手

松井慎之助(敬愛学園)

優秀選手

阿部悠真(市立浦和)
鹿屋覚(市立浦和)
池田航(武南)
八ツ田歩(武南)
源関隆輔(矢板中央)
和久井翔(矢板中央)
在間太一(矢板中央)
中山京介(敬愛学園)
河田壮平(敬愛学園)
中尾颯眞(敬愛学園)
遠藤翔樹(敬愛学園)

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