第15回川口市長杯 川口カップサッカーフェスティバル

第15回川口市長杯川口カップサッカーフェスティバル最終日は3月25日に行われ、慶應義塾(神奈川)が2年ぶり3度目のV。県勢では川口市立が準優勝、川口、川越南が3位となった。

3月23、24日と行われた予選では25チームがAからEの4ブロックに分かれて総当たりで対戦。この日は各ブロックの1位が青木公園陸上競技場に集まり、トーナメント形式で優勝を争った。

準決勝第1試合は慶應義塾が川口に3ー0で勝利。川口市立と川越南の第2試合は後半13分にキャプテンのFW植木龍也が決めて川口市立が先制すると、その5分後に左サイドバックの中野一輝のアーリークロスに飛び出した植木が後ろからの難しいボールを右足ダイレクトで沈めて加点。33分には中野のアシストからMF福田駿平がダメを押して3ー0で決勝進出を決めた。

迎えた決勝戦、前半守備的に入った川口市立だが、相手がテンポを上げた20分過ぎに連続して2失点を喫してしまう。直後にエースの植木、10番のFW国井力丸を投入し、攻撃のスピードアップを図ると後半26分に植木のシュートが枠を捉えたが、ここは相手GKの好守に阻まれてゴールとはならず。後半は相手を押し込むシーンもあったが、セットプレーなどからさらに2点を失って0ー4で敗れ、県陽として出場した昨年の代に続く、大会連覇とはならなかった。

仮想・聖望は0ー4の敗戦 課題修正し関東予選でのジャイキリ狙う

神奈川2部を戦う慶應義塾に対し、関東予選1回戦で戦う聖望学園戦も想定して臨んだ川口市立だが、途中からテンポアップした相手を捕まえることができずに連続失点を喫して敗れた。

ディフェンスリーダーの吉澤輝将は「1対1の強さだったり、守備時に全員でイメージを共有することができなかった」と反省。また、「全員の意識が低かったり、チームになんとかなるんじゃないかみたいな感じがあった。しっかりとひとりひとりがチャレンジャーの心を持って試合に臨むことが大事だなと思いました」と、改めて挑戦者としての立ち位置を確かめた。

昨年は合併初年度ながら県16強に進出。それ以上の成績を目指す今年は埼玉と神奈川の違いはあれ、この日戦ったような県リーグ勢を喰っていくことが求められる。「聖望戦は今日みたいに回されると思うのでしっかりと1対1で負けないことと、全員で気持ちを共有して強い気持ちを持って臨みたい」と吉澤。この敗戦を薬に変えて、新人戦4強の聖望学園撃破を狙う。

石黒登(取材・文)

試合結果

準決勝
川口 0-3 慶應義塾
川口市立 3-0 川越南

決勝
川口市立 0-4 慶應義塾

大会結果

優勝:慶應義塾
準優勝:川口市立
3位:川口
3位:川越南
4位:玉造工業