[新人戦]武南が9発大勝で初戦突破!FW渡邉柊4ゴールなど1年生が躍動、U-17日本高校選抜MF小山も2得点

令和7年度埼玉県高校サッカー新人大会1回戦が7日に行われ、2大会ぶりの優勝を狙う武南は東部支部2位の春日部と対戦。武南がFW渡邉柊羽(1年)の4得点など9-0と快勝した。

武南は先月、出場校の豪華さから“裏選手権”とも呼ばれる「NEW BALANCE CUP 2026 IN TOKINOSUMIKA」で優勝。県勢としては22年の昌平以来、4年ぶりの裏選手権制覇だった。

この日はGK金昶銖、DF八百川尚輝、MF鞭馬小太朗、MF渡辺悠、MF三友凪、FW岩澤柾吾(ともに2年)といった選手たちがベンチスタートとなった中で1年生が躍動し大勝。古市元喜コーチも「試合に出た1年生たちが開始早々に点を取っていたのは良かったと思う」と話した。

中盤ではU-17日本高校選抜MF小山一絆(2年)主将が、MF小川慈生(2年)とのコンビでゲームをコントロール。昨年同様、ボールを引き出し捌きながら、「今年は自分が点に絡んだり、結果っていうのにこだわっていきたいと思っている」というプレーメーカーが武南を牽引する。

6分には小山からのボールで先制点を奪う。相手の寄せが遅くなったところを見逃さず、正確なキックをゴール前に供給。これをMF沖田陽(1年)がヘディングで決めてゲームを動かした。

一方、春日部も粘り強く相手の攻撃に対応しながら10番FW夏苅秀隆(2年)がゴールを狙う。だが、武南は33分、沖田が切り込み、マイナスのクロスを渡邉柊が合わせて追加点。37分の沖田のシュートはクロスバーに嫌われたが、2-0で折り返した後半はゴールラッシュとなった。

右SB大久保航大(2年)のところから形を作ると2分、こぼれ球に渡邉柊が右足を振り抜いてゲットする。6分には小山が決めきると、その3分後には渡邉柊が前線でプレッシャーをかけて奪い、自ら決めた。さらに渡邉柊は13分にもゴール前の混戦を打ち抜いて、この日は4ゴールの活躍。起用に応えた1年生FWは「最初の1点を取るまでガチガチでプレーも悪かったので、そこは直していきたい。でも、結果を残せて一番良かったですし、嬉しかったです」と喜んだ。

14分には小山が右足の中距離砲で打ち抜いて加点した。その後も武南はメンバーを入れ替えながら、攻勢を緩めずにプレー。31分に右SB 石井快和(2年)の仕掛けからのクロスを沖田が流し込む。32分にはFW角啓汰(2年)のパスを受けたMF渡邉奏良(1年)が決めた。終盤も角が惜しいシュートを放ち、左SB辻悠生(2年)がカットインから迫るなど、9得点。また、小山主将は「無失点が自分の中では大きくて。去年のチームは得点は取れていたんですけど、失点が多いのがあったので無失点で終われたのがすごい良かったです」と失点0を評価していた。

前述のように今年のチームは裏選手権を制し、まずは1冠。さらに12月の「第28回波崎ユースカップ」では決勝で敗れたものの、この世代屈指の鹿島アントラーズユースとも対戦した。

小山は「やっぱり強いチームといっぱいやる機会が多かったので、それは経験になった。試合数も1日2試合とかっていうのもあって、運動量をどれだけ上げるかっていうのも良いチームでやれた」と話す。また、個人としてはU-17日本高校選抜にも選出。今年の注目選手は「去年からどんどん成長してきて、今年の冬も自分的には結構成長できたなって思うので、もっと今年3年生として自覚を持って成長して、来年は18の高校選抜に入れるように頑張りたい」とした。

昨年は選手権予選で14年ぶりにファイナルに進出。昌平に敗れたが、内容面で相手を上回るなど、武南復活を印象づけた。裏選手権を制した今季は19年ぶりの冬の全国にも期待がかかる。

古市コーチは「(内野)慎一郎(監督)は常に人と違うところ、武南らしくっていうところで、今年はやっぱりエグさを出していこうって、選手たちにはよくそう言ってますよ」と明かす。「ボールの持ち方にしても、相手の印象にしても、やっぱりドリブルもできるし、パスもできるし、シュートもできるし、相手が嵌められない選択肢を持つことはやっぱり求めています」という武南が、積み上げてきたベースの上に今年は止められない「エグさ」をプラスして主役になる。

石黒登(取材・文)

試合結果

武南 9-0 春日部
2(前半)0
7(後半 )0