雪の決勝は引き分けも昌平が“裏選手権”制覇! 際立った守備の安定感、今年も楽しみな代に

残念ながら単独優勝とはならなかったものの、昌平が新チーム初タイトルを飾った。“裏選手権”こと「NEW BALANCE CUP 2022 IN TOKINOSUMIKA」決勝(6日/時之栖裾野C)は雪の影響で30分1本の変則マッチとなった中で昌平は帝京と0-0で引き分け、優勝を分け合った。

昌平はエースMF荒井悠汰(2年)が右サイドから仕掛けながら、MF土谷飛雅(1年)の配球からMF篠田翼(2年)やFW小田晄平(1年)が抜け出し、果敢にシュートを狙っていく。また、相手の裏へのボールはGK上林真人(2年)がしっかりと対応し、得点は許さなかった。

昌平にとって最大のチャンスだったのが26分。荒井が右サイドでボールをキープすると、MF山口豪太(LAVIDA U-14)が繋ぎ、篠田が切り返しから右足シュート。GKが弾いたところを小田が詰めたがこれは枠を捉えることが出来ず。そのままタイムアップし、両校優勝が決まった。

藤島崇之監督は「こういったレベルがすごく高い、良いチームとやれたというのは、新チーム立ち上げから、チーム作りのところですごく重要。課題もありましたし、その中で自信を持ってやれるところもあった。そういった意味では良い機会だったなと思っています」と大会を総括した。

“裏選手権”の異名の通り、裏では「全国高校サッカー選手権」が行われており、今年はそこに戻るための1年に。「そこのステージにまた来年度のチームが行けるように、個のベースアップを図っていかなければいけないと思いますし、そういった意味でもモチベーションはすごく高い」。

そういった中で今大会はDF津久井圭祐(2年)新主将を中心とするDF陣が好パフォーマンス。特に津久井については指揮官も「1対1の対応もそうですし、ビルドアップもそうですし、ほぼやられていない状況だった」と高評価を与える。相方のDF石川穂高(1年)は市立船橋戦のラストプレーで負傷したためこの日は出場はなかったが、U-16日本代表候補にも選ばれる実力者であり、コーチ陣も「(両CBともに)揃うのは珍しい」と太鼓判を押す。決勝ラウンドでは日大文理、市立船橋、日章学園、帝京といった強豪をすべてクリーンシートで抑えている。

中盤では「すごく技術的な部分で伸びてきている」(監督)というMF長準喜(1年)に加え、土谷も存在感。昨年U-16日本代表候補に選ばれた篠田の突破力は今年も脅威だ。1年時から注目を受ける荒井は今年、チームを勝たせる「結果」を強く追い求める。そして年代別代表の常連FW小田についても「彼がトップで良さが引き出るチームになる」と藤島監督も期待を寄せる。

ここに今大会は怪我で外れたMF佐藤海空斗(2年)やFC LAVIDAで高円宮杯準優勝を達成した中3も春から入学予定。覇権奪回、そして日本一を狙う今年も楽しみな代となりそうだ。

石黒登(取材・文)

試合結果

昌平 0-0 帝京(30分1本)